せんせのブログ

現場の先輩から学ぶ ~企業等実習・1年生①~

2022.07.15

今日は1年生が5つのグループに分かれ、それぞれ異なる企業へ企業等実習に行きました。
お伺いした企業は、食品分野で2か所、環境分野、バイオ分野、医薬品分野の企業と幅広い分野の企業です。
それぞれと連携し、学生の見学(実習)の機会をいただきました。
今日は、この内3か所の実習の様子をご紹介します。

まずはこちら。サントリーのビールなどのアルコールを製造されている工場へ行きました。
この工場で、実際にアルコール類の製造や分析を行っておられるのは、鴻池運輸株式会社 です。運輸会社で分析?と思われるでしょうが、サントリーからの委託を受けて分析から製造、配送などをされています。
最初に通していただいた会議室で、学生たちは白衣に着替え、帽子もかぶって準備万端です。
ビール工場見学と言っても、通常の一般公開されている見学ルートではなく、一般では入ることのできない分析室に行き、現場でどのような分析をされているのかを学ばせていただきました。
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本校では、将来の仕事を考える機会としてさまざまな行事があります。
その一つとして、現在、本校に求人をいただいている企業や卒業生が活躍している企業を訪問し、実際の分析現場を見て学ばせていただく「企業等実習」という行事を実施しています。
今年度もコロナ禍が続く中、いくつもの企業に少人数での訪問を受け入れていただくことで実習を行っています。
このブログでも2年生を中心に紹介しておりましたが、 1年生も今年度、2回目の実習です。
まだ、リクルートスーツに慣れない!待ち合わせが不安・・・などなど!? と思いましたが、みんなバッチリ着こなし、早めの行動を心がけていました!

今年度の2年生を対象とした企業等実習の様子はコチラからご覧ください。
・現場の先輩から学ぶ ~企業等実習①~
・現場の先輩から学ぶ ~企業等実習②~
・現場の先輩から学ぶ ~企業等実習③~
・現場の先輩から学ぶ ~企業等実習④~
・現場の先輩から学ぶ ~企業等実習⑤~
・現場の先輩から学ぶ ~企業等実習⑥~

こちらの工場でも勤務する卒業生が説明をしてくれました。写真の中央に立って写っているのが、卒業生のO様です。分析室の撮影はできなかったのですが、酎ハイの分析などをされているとのことでした。
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最後には、企業の担当者の方と入口で集合写真も撮らせていただきました。
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続いてはこちら、株式会社ファノバ へ行き、現場の仕事を見て学ばせていただきました。
そこにも早速卒業生の姿が!
下の写真2枚で、青い作業服を着ておられるのが卒業生です。
この4月に入社した卒業生から、6年前の卒業生です。この他にもたくさんの卒業生が活躍しています。
こちらは、分析室で迎えてくれた卒業生2名と写真を撮らせていただきました。
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こちらでは、今から設備の点検に回るところという卒業生のM様とタイミングよく出会い、撮らせていただいた写真です。
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株式会社ファノバでは、府や市から委託を受けて、上下水道施設の維持管理をされています。
私たちの生活に欠かせない水を安定供給したり、大雨などが降った際の排水の管理などを行いながら、定期的に水質の管理もされています。
1枚目の写真の2人の卒業生は、水質分析を担当しており、この日も午前中に分析を行っておられました。
普段では入ることのできない分析室にも入らせていただき、分析機器や実験器具などを見せていただきました。
そして、仕事中の卒業生とも少し話をする時間も取れました。

下の写真は、大阪府摂津市の上水を管理されている施設を見学した際の写真です。
目の前にはいくつものモニターがあり、家庭に送り出す水の水圧などを維持管理されていました。
学生が、「何を一番気にして監視されているのですか?」と質問をすると、「水質です」とすぐに答えが返ってきました。
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この後、実際の水質を分析する場所や実験セットなども見せていただきました。
基本的な水質については、機械化され自動でモニタリングもされていますが、それでも毎日、6回は人の手で分析もされているとのことでした。

3社目は10人の学生と一緒に、大阪の吹田市にある大阪大学へと向かいました。
こちらに大阪大学と共同で立ち上げられたバイオ系の企業があり、研究室や実験室を見させていただきました。
まず初めに、微生物病研究所に案内してくださいました。
さっそく、スゴイ機器・設備の紹介と説明を受けました。
N先生は、分かりやすく熱心に説明してくださいました。
1年生もメモを取り、耳を傾けています!
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高価なNovasec6000という装置や3年で使わなくなった装置などを見せて頂き、その装置にサンプルをセットするための消耗品が〇百万千・〇十万円と・・・
ミスすると、その消耗品がダメになるそうです。トップ5人がその装置を使っているとのこと!
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先ほどの高価な機器から大量のデーターを処理する大型コンピュータです。
エアコンが3台設置されています。1台壊れても60℃まで温度が上がってしまうそうです。
温度が上がると、データが飛んでしまうので、ご自宅でも温度をモニタリングしているそうです。
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最後には自動サンプル調整ロボットを見学させてもらいました。

これからのバイオ系の技術者はコンピューターやプログラミングの知識も必要で、学歴よりもセンスやテクニック基礎力が大切であること。
地道にコツコツ努力することが大事など、本校の学生が活躍できる可能性についてお話下さいました。

学生からは、
「地震などの対策はどうされていますか」「電気代?などはどうなるんですか?」と、機器の心配をする質問が出ました。
教授からは、無停電装置は入れてますが、すべてが賄えない事や、地震対策としては十分とは言えないと教えて頂きました。

最後は株式会社 BioLab Meisterへ!
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代表のK様から、丁寧に企業様の紹介やどのような人材が求められているか、またバイオ技術について学び、学校にもある装置もバイオではどのようにどういう目的で使用するか?を、装置を見ながら教わりました。

質問の時間に学生からは、
「学校で何を学んできてほしいですか?」
「どんな仕事がありますか?」
「どんな資格が活かされますか?」
など、率直な疑問を聞いていました!

実習後に感想を話してくれました。

本校の学生のために貴重な時間を使い実習を行って下さった、鴻池運輸株式会社様・株式会社ファノバ様・株式会社 BioLab Meister様、その他、快く見学させて頂いた企業様本当にありがとうございます。
今日の参加者は1年生ですが、将来、こんなところで働きたい!と帰り道に語っていました。夢を語れるキッカケになりました。

学生の皆さんは、帰りに話してくれた、熱い気持ちを大切に、夢に向かって頑張ってください!

by シュリンプ