せんせのブログ
化学のおもしろさを伝えるために!
2022.01.12
昨日のブログでお伝えしたように、本校の学生は現在、後期期末試験の真っ最中です。
 そのため、普段は学生たちの元気な声があふれる実験室も本日は静まり返っていました。
 そのような実験室をのぞくと、カトキチ先生が何やらゴソゴソと・・・
 
 何をやっているのか尋ねると、
 「ダニエル電池やボルタ電池と呼ばれる化学電池の実験の予備実験を行っています。」
 と話してくれました。
 実は、奈良県の教育関係機関から先生たちの研修会で実験の講習をしてほしいと、
 本校に直接ご依頼があり、その実験の要望の中に化学電池の実験があったため、その準備を進めていたのでした。
 本校は日本で唯一の化学の専門学校として、
 学生たちに化学の技術と知識を教え、分析化学者を育てることはもちろんですが、
 化学のおもしろさを次世代に伝えていくことも本校の大切な使命だと考えています。
 
 そのための取り組みとして、例えば、今回のご依頼と同じように、
 高校や中学校の先生方に、化学の原理・現象を楽しく学んでもらうための実験方法を提案する機会として、
 先日も京都府の私立中学高等学校理科研究会の研修の一環として、
 本校で実験を体験していただきましたし、
 毎年夏には本校で先生方向けの実験会「授業で使える化学実験会」を実施しています。
 
 また、直接、生徒さんに化学のおもしろさを伝える機会として、
 先ほどと同じく夏休みの時期に本校で「すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会」を、
 10月と12月には土曜日を活用して本校で化学実験を楽しむ「土曜化学実験会」を行っています。
 さらには、先日のブログで中学校での出張実験会の様子をご紹介いたしましたが、
 ご要望があれば、中学校や高校に出向いて出張実験会を行うこともあります。
 
 
 さて、化学電池の予備実験はというと・・・
 
 
 電子オルゴールの音が少し歪んでいますが、これは現時点では電池の力が弱いからです。
 当日はきれいな音をお届けできるよう、明日以降、これに改良を加えていくそうです。
 
 私も化学の実験がおもしろくて、理科が好きになり、今は化学を伝える仕事をさせていただいています。
 本校の活動によって、次世代を担う中学生や高校生の皆さんが少しでも化学を好きになってもらえればと願っています。
 
 by みなと


