せんせのブログ
国家資格取得に向けて、ただいま技術を修得中!!
2025.10.31
1年生は現在、目的成分の濃度を手作業で調べる実験『定量分析実験』と
分析機器を用いて調べる実験『機器分析化学実験』に取り組んでいます。
先日のブログでは、機器分析化学実験でガスクロマトグラフという
気体になりやすい試料中の成分を測る実験の様子をお伝えしました。
『機器分析化学実験に挑戦!~ガスクロマトグラフ~』
また、別の日には定量分析実験でアルカリ成分を測る中和滴定に
取り組む学生の様子もご紹介しています。
『「どのくらい含まれている?」を調べる定量分析実験に挑戦です!』
この定量分析実験では、先ほど紹介した「アルカリ成分を測る中和滴定」以外に
「酸化還元滴定」と「キレート滴定」についても学びます。
キレート滴定とは、溶液中に含まれる金属イオンの濃度を測る方法です。
例えば、めっきと呼ばれる表面処理を行う現場では、金属イオン濃度の維持・管理は
とても重要で、目的金属の濃度を手早く測ることが求められるため、
このキレート滴定がよく用いられます。![]()
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酸化還元滴定とは、酸化還元反応を利用し、酸化剤または還元剤の使用量から、
目的成分の濃度を求める方法です。
例えば、食用油の劣化状態を示す過酸化物価を測定する場合には、
この酸化還元滴定が用いられます。![]()
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このように、滴定という手法は仕事の現場でも用いられる重要な分析技術です。
そのため、滴定は、技術力を国が認める技能士という国家資格の化学分析作業
(化学分析技能士)の資格試験において、実技試験の課題にもなっています。
この化学分析技能士については、技術力を証明できる唯一の国家資格なので、
本校では全員受検、全員合格を目指し、2年生が毎年受検しています。
(今年度の受検の様子はこちらから)
ちなみに、現在1年生が取り組んでいる「中和滴定」「酸化還元滴定」
「キレート滴定」はいずれも化学分析技能士の課題として出題される
ものばかりです。
つまり、この定量分析実験を終える時には、
国家資格の資格試験で必要な技術を
全て身に付けることができるということです。
1年生の皆さん、実験を通して技術をしっかり修得して、
来年の資格試験ではがっちり合格を手に入れましょう!!
by みなと


