せんせのブログ

分析の基礎の基礎を身に付ける1年生!

2022.04.30

今日は祝日ですが本校は登校日とし、代わりに5月2日を休校としています。
そのため、学生たちの授業や実験は通常通り行いました。
今日のブログでは1年生の実験の様子をお伝えします。
カメラを向けると、すぐに笑顔をくれる1年生です。
なぜかその場にあった軍手を持って、楽しそうです(笑)
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このような一面もあれば、そっとカメラを向けて撮影すると、
真剣な表情でフラスコの中の反応の状態を観察している学生たちがいます。
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初登校してから3週間が過ぎ、学校生活に少しずつ慣れてきた1年生。
1週間前には初めて白衣を着て実験室デビューを果たしました。
今日は「基礎化学実験」を3つの実験テーマに分かれて行いました。

前回の初めて白衣で実験室デビューを果たした時の様子はこちらです。
▼1年生・白衣を着て実験へ!

「基礎化学実験」は、本校で行う実験の中でも最も大事な実験といっても過言ではありません。
実験器具の基本的な扱い方、試薬の扱い方をいろいろな分野の基礎的な実験を行いながら学び、修得していきます。
将来、分析技術者を目指す学生にとっては、本当に基礎の基礎ではありますが、
これが一番大事な技術で、今後すべての実験にも関わってきます。

こちらのグループでは、中和滴定という実験を行っています。
溶液の色の変化を見ながら、実験操作を行います。
「滴定」という実験操作は分析する際によく使われる技術です。
今日初めて滴定をしたという学生も少なくありません。
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こちらは、同じく中和滴定をしているグループの様子です。
器具に残った溶液の残量を読み取っているところです。
それぞれの目で見て、互いに確認しています。
数値を読み取るのですが、ちょっとしたコツや注意があります。
それを知っているのと、知らないのでは、全く実験結果が異なります。
慎重に数値を読み取っていますね。カメラも意識しながら(笑)
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このブログの1枚目の写真で軍手を持っていた1年生のYさんが、実験中にそっと話にきました。
「実験は楽しいけど、今までこれだけしっかりとした実験をしたことがなかったです。
 実験のイメージって、小学生の時にやっていた実験ですぐに終わるイメージでした。
 まだ実験器具とかよく分かってない部分もあるけど大丈夫かな」
と、正直に相談しに来てくれました。

初めての実験で不安もあり、本当にこれから先、
技術を身に付けられるだろうかと思う1年生は、Yさんだけではありません。
まだ初日。
これまでの先輩たちも、最初は実験器具名も分からないところから同じ道を歩み、
2年後には分析技術者としてプロとして働いています。
今は、実験を楽しいと感じ、目の前の実験を一つずつみんなで取り組んでいけば大丈夫です。
基礎化学実験は7月で終わりますが、その時にYさんにもう一度、実験を行った感想を聞いてみたいなと思いました。

下の動画は、基礎化学実験の中の、医薬品にもなる化学物質の合成実験を行っている様子です。
目の前で起こる反応に驚きながら、実際の変化を感じる体験を自分たちの経験としていきます。
学生たちが協力しながら取り組んでいる様子を一部編集していますがご覧ください。


1年生のみなさん、これから実験の機会はたくさんあるので、焦らずゆっくり、
確実に分析技術を身に付けていきましょう!

※最後に、本ブログの今後の更新ですが、明日から学生の登校がないため、
 次回のブログ更新は5月6日(金)となります。

By ぽてと