せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】~医薬品の合成に挑戦!~

2023.06.11

化学分析学科1年生が学ぶ基礎化学実験では、身近にあるもので実験を行うため、
初めて化学を学ばれる方でも興味を深めながら分析技術を身につけることができます。
本日の実験では頭痛薬や風邪薬に使用される「アスピリン」という物質で
私たちの身近にある薬の合成を行いました。

DSCPDC_0001_BURST20230611135359718_COVER.JPG

ある試薬を加え反応後、水道水で冷却させながらガラスとガラスをこすり合わせるように
結晶を析出していきます。なかなか根気のいる作業に学生のみなさんは苦戦していた様子でした。

DSC_4594.JPG

DSC_4589.JPG

時間をかけて結晶が析出すると学生のみなさんは大喜びの様子でした!
「この方法で薬を発明した人はすごいね」など、
実験をしながら薬を発明した人の偉大さを実感した学生の感想も聞かれました。

この「化学分析学科」に入学してくる学生は年齢層が幅広く、このため多彩な入学目的に対応するため、
化学分析学科は1学年あたりの定員を20名とする少人数で開講しています。
それでは「化学分析学科」についてご紹介します!

「化学分析学科」は平日の学科には通学できない社会人や大学生を対象とした
土曜と日曜開講の学科です。この学科に入学して来られる方は、
技術職の転職または就職、現職でのキャリアアップ、自ら経営する事業拡大のために
必要とされる国家資格を取得するため、など様々な目的を持っています。このため、
平日で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品などの専門分野を総合的に学ぶことができます。
また、土曜・日曜の通学で平日に通学する学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に無試験で全員が取得することができます。

DSC_4596.JPG
合成したアスピリンには不純物が含まれているため、合成したアスピリンを再び加熱して溶かし、
冷却して結晶ができる「再結晶」による方法で不純物を除いたアスピリンを生成しました。

本日の実験は根気を要しましたが、みなさん達成感でいっぱいの様子でした。

本校に入学してくる学生の多くは化学初心者です。
化学に興味はあるけれど、化学を学んだことがなく自信がないな、と思っている方でも
我々教員がしっかりとサポートしていきますので安心して学ぶことができます!
実験を通して楽しみながら分析技術を身につけられることも本校の特徴でもあります。

化学分析学科のみなさん、学業と仕事の両立はたいへんですがこれからも一緒に頑張りましょう!

byあららん