せんせのブログ

様々な環境分析を知ろう!~環境資源実験~

2023.04.18

本日、環境化学分析学科の2年生は環境資源実験で、フェライト法という水処理の方法と、水質を簡易に、その場分析できるツールを使った水質分析の方法を学びました。

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簡易な水質分析ツールを使って、水中の金属イオン濃度を測定中です。
色の濃さで濃度が分かる仕組みなので、二人で色変化を確認しています。

本校は日本で唯一の化学の専門学校ですが、入学してくる学生には高校で実験をしたことがない、場合によっては高校で化学を学んでいない化学初心者も多くいます。
そのため、1年生では化学分析の実験の仕方を基礎から学べるように、まずは基礎化学実験で実験器具の使い方などを学び、定性分析や定量分析の実験で化学分析の基礎を、さらに機器分析化学実験で分析機器を用いた分析手法を学びます。

このようにして1年間をかけて化学分析の基礎をきちんと固めた上で、2年生になると各学科の専門的な実験方法を学んでいきます。
本日実験を行っていた環境化学分析学科は環境と材料について学ぶ学科なので、環境分析や材料の成分分析の仕方などを学びます。

本日は水中の有害な金属を取り除くことができるフェライト法という工業的な水処理の仕方を実験室で再現し、その原理を知ることと、パックテストと呼ばれる水質を現場で簡易に測定できるツールの使い方を修得することを目的に実験を行いました。

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条件を変えながら、どの程度、水中の金属が除去できるか比較実験を行っています。

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2年生になると自分たちで条件などを相談しながら、実験を進めていくことができるまでに成長しており、頼もしく感じます。

パックテストを使うのは初めてなので、班員と確認しながら、実験を進めていました。そのような実験の様子は動画でご覧ください。


2年生になると専門的な実験で、より実践的にもなり、自分たちが興味のある分野の実験なので楽しさも増えます。
これからも楽しみながら、実験技術を磨いていきましょう!

by みなと