せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】久々の実験、大川の水質を調べよう!

2023.04.17

本校には土曜日、日曜日だけで開講している『化学分析学科』という学科があります。

この学科は高校卒業すぐに入学することも出来ますが、平日開講の学科に通学できない社会人やダブルスクールの大学生、フリーターや主婦などにも門戸を広げ、リカレント教育や資格取得のための学科です。
入学してくる学生達の目標は様々で、本校で分析化学の知識と技術を学んで就職や転職を目指している者や、化学や化粧品に関する資格取得を目的としている学生が多い印象です。

平日開講学科と同様に2年間で卒業でき、卒業と同時に無試験で国家試験を含む4つの資格(毒劇物取扱者責任者・化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者・環境管理士(2級))を取得できます。そのため近年は資格取得を目的とした方の入学が増えているよう思います。

毎週土日の2日のみの通学で、平日開講学科と同様に2年間で卒業するため、1日の授業時間数は多くなりますが、それでも他校にはない特徴の学科と言うことで、例年全国各地から学生が入学しています。京阪神地区の学生が多いですが、愛知県や徳島県から週末だけ登校し土曜日の夜は大阪で一泊して日曜日の授業が終われば地元に帰るという生活をしている学生もいます。

今日の2年生は午前中は授業、昼からは実験でした。実験の中身は、本校の目の前を流れる大川(淀川水系)の水質調査です。水質調査にも様々な項目がありますが、今日行ったのは『亜硝酸イオン』の分析です。亜硝酸イオンは、生活排水の中のタンパク質や屎尿、田畑の肥料などが河川に流れ込んでいる影響を調査するために調べられます。

今日は久々の実験と言うこともあり、採水方法も簡易的なバケツによる採水で行いました。
日中はとても日差しが暖かで、実験せずにここでお弁当を食べていたいと思うほどの陽気でした。

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学生たちとはそんな冗談を言いながら、採水を終了し、実験室に戻ってきました。

実験室では亜硝酸イオンを測るために使用する試薬を調製しています。ここで調製している試薬を亜硝酸イオンを含む河川水に混ぜると、赤紫色に変色します。たくさん入っていればその分色も濃くなります。そんな原理を用いて実験しているのです。

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発色させたら今度は機器を使って色の濃さ(吸光度)を調べました。

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今日は3つのグループに分かれて実験を行いましたが、どのグループもほぼ同じ結果がでました。
このことは、学生たちみんながきちんと分析操作をマスターしており、間違えずに実験できている証拠ですね。

あとは大川の水質について大阪市などが公表していうるデータと比較して、平均よりきれいだったのかどうなのか考察してレポートを書いてくださいね。この実験では大川が普段より亜硝酸濃度が多くても少なくても問題はありません。多かった場合、少なかった場合になぜそうなったのか、その原因をしっかり考えられるようになっていってほしいと思っています。

化学分析学科の卒業研究はあっという間に始まります。実験を通じて、身の回りの現象を科学的視点/化学的視点で解明できるようになっていきましょう!

by ドラいちろう