せんせのブログ

先輩から後輩へバトンタッチ~道頓堀川水質調査の引継ぎ~

2023.03.21

現在、本校は春休みですが、就職活動の始まった1年生が登校し、活気にあふれる校舎内を見回っていると、学生研修室(パソコンルーム)から真剣に説明する声が・・・

覗いてみると、環境委員会の今年度の会長である健康化学分析学科2年のHさんが、環境化学分析学科1年のKくんに道頓堀川水質調査のデータの引継ぎをしていました。
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本校では授業や実験で身につけた知識や技術を仕事の現場で活かす力「実務実践力」を育てることも大切にしていて、様々な課外活動への参加を推奨しています。
その課外活動の1つとして環境委員会があり、環境員会の色々な活動の中でも重要な活動が年4回実施する道頓堀川水質調査です。

道頓堀川水質調査は学生たちが主体となって取り組んでいる活動なので、準備から採水、実験、実験結果の解析、そして公表用データの作成まで、学生たちが行います。
そして、この活動は先輩から後輩へ連綿と技術を伝承し、データを引継ぎながら、19年間続いてきた歴史ある活動です。
(これまでの調査結果は本校のホームページで紹介していますので、こちらのページをご覧ください)


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微生物の有無を顕微鏡観察で確認する実験の様子です。Hさん(右端の学生)はいつも1つ1つ操作の仕方やコツを丁寧に後輩に教えていました。

そんなHさんはこの1年間、会長として全体を束ねることはもちろん、各実験担当者から提出される実験結果をまとめ、公表用データの作成を行ってきてくれました。そして本日、先輩から引継いだデータに今年のデータを足して、後輩であるKくんに引継いでくれました。

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BODという水の汚れ具合を分析する実験の様子です。Kくん(左側の学生)は先輩のアドバイを熱心に聞き、分からないことはすぐに質問して、着実に技術を身につけていました。

そんなKくんは気候変動に興味を持ったことがきっかけで、化学や環境分析を学んでみたいと入学してきた学生です。化学を本格的に学ぶのは初めてなので、より一層技術を磨きたいと水質調査にも積極的に参加していました。その中で、周りへの声掛けなど実務実践力でも優れていたので、先輩たちからの推薦で、データを引継ぐ大役を任されました。

このような二人による引継ぎが終わったところで、2年生のHさんには会長を経験した感想を、1年生のKくんには次年度に向けた意気込みを、それぞれ聞きました。


Hさん、1年間、お疲れ様でした。本当にありがとうございました。
Kくん、受け取ったバトンをしっかり握りしめて、ここからの1年、よろしくお願いします。
そして、来年3月、21年目を担う後輩に、確実にバトンを受け渡してあげてくださいね。

道頓堀川水質調査は次年度、20年目を迎えます。
これからも、このブログで水質調査の様子をお伝えしていきますので、お楽しみに!!

by みなと

3月21日は国民の休日で学校はお休みですので、このブログもお休みです。
次のブログは3月22日です。お楽しみに。