せんせのブログ

文部科学省委託事業 (3年目)~第1回実施委員会~

2020.07.30

本日は、令和2年度の文部科学省委託事業の
「専修学校リカレント教育総合推進プロジェクト」の1つとして、
本校が取り組んでいる
「eラーニングを活用した化学分野学び直し講座実施モデル構築事業」の
今年度1回目の実施委員会を行いました。


本事業は、文部科学省の委託事業として2年前から実施しています。
今年度も公募に応募し、正式に文部科学省より採択を得ることになりました。
本委員会には、日本化学会、大阪府職業能力開発協会、
大阪市教育委員会、大阪府立高校、 大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、
複数の化学系企業、複数の専門学校などの多数の皆様に委員として参加いただいています。

本事業の目的は、化学分野における学び直しの教育環境を整備し
新たな教育プログラムを開発することにあります。
化学は、食品、医薬、化粧品、バイオ、医療、環境、電子材料などの 様々な産業を通して、
私たちの生活を支え、その技術は日々進化しています。
そのため、化学分野の現場で活躍する化学技術者にとっては、
技術力の維持や、さらなる能力向上も必要となります。
そして、基礎知識・技能の見直しも必要となります。
当然、企業側でも社員教育はされていますが、
現実的には十分に教育できていない状況でもあります。

昨年度までに取り組んできた結果、
特に基本的な化学知識や実験操作において、
各企業に多くのニーズがあることが分かりました。
そのため、本校が培ってきた化学教育のノウハウを活かし、
eラーニングを活用した新たな教育プログラムを開発することが、
キャリアアップのための学び直しや、
キャリアチェンジを目指したいというニーズにも応えていけるものと事業を進めています。

昨年度は、eラーニングのシステムの構築やその実効性の検証を進めてきました。
そして、教育プログラムの拡充を図り、
延べにして120名近い企業の方に受講をいただき、成果を残すこともできました。
また、校内で実際に分析機器に触っていただく集合学習も実施しました。
下の写真は、2020年2月17日に校内で実施した集合学習の様子です。
この時の様子は、コチラのブログからご覧ください。
▼令和元年度 文部科学省委託事業「化学分野 学び直し講座」 集合学習
IMG_1873[1].JPG

このような本校の取組みは、専修学校教育振興室長を始め、
文部科学省から3名の方も視察に来校されるなど、注目されるプロジェクトとなっています。

今日は、今後もこれまでの結果や課題を活かして継続していくため、
今年度1回目の実施委員会を行い、これまでの振り返りと、
今後の方向性やスケジュールについて報告を行いました。
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※2年目(昨年度)の実施委員会の様子は、以下のリンクからご覧ください。
第1回 実施委員会
第2回 実施委員会
第3回 実施委員会
第4回 実施委員会(成果報告会)

3年目となる今年度は、さらなる実施プログラムの開発を進め、
実証講座も行う計画です。
その上で、卒業生や企業のみなさまには、改めてご協力をお願いすると共に、
随時状況をこちらのブログでもご報告していきます。

by ぽてと