せんせのブログ

量るのは実験の基本です(実験室で準備中)。

2020.05.13

国による新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく
「緊急事態宣言」が5月31日(日)まで延長されました。
大阪府の緊急事態措置も同時期となり、専門学校にも休業要請が出されています。
本校では4月からWEBによる遠隔授業を行ってきましたが、
これも5月末まで継続することになりました。


学生たちは、遠隔授業に積極的に取り組んでいます。
リアルタイムで受講する学生が90%を超えることも多く、
その姿勢は、授業を行う私たちの励みにもなっています。
GW明けの先週からは、双方向的なやりとりを増やした遠隔授業にも取り組んでます。


一方で、私たち教員は、登校が可能となった場合に備えて、実験の準備も進めています。
先日は機器の点検の様子をお伝えしましたが(くわしくはこちら♪)、
今日は「実験器具の扱い方」を学ぶ実験の準備の様子をお伝えします。
実験の前に、まずは実験室・実験台の掃除をします。
本校においては、お掃除は実験の一部であることを学びます。
分析化学においては、円滑に実験を進めるため、
また試料や試薬が汚染しないように実験室や実験をきれいにしておくことがとても大切なのです。
一見、きれいにみえても、ちゃんとお掃除をしてから実験を行います。

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今回は「実験器具の扱い方」の中でも、「量る」という技術をテーマにしました。
教員が交代で、演示を行って内容を確認しました。
実験で試薬を量る時には、精度の高い「精密天秤」という天秤を使います。
分析化学では「2.0gを0.1mgの桁まで量りとる」ことをしたりします。
2.07gだったり、1.92gだったりでは「誤差が大きい」となってしまいます。
サブロー先生はなんと、2.0000gの試薬を量ることを、1回で成功させました。
慣れてくると、薬さじの試薬の見た目の量でおおよその重さがわかるようになり、
手早く誤差を小さくして量ることが、できるようになります。
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次に「液体の試料を正確に量り取る」ために、
安全ピペッターとホールピペットを使って、演示をしました。
試料を吸い上げる時と押し出す時のボタンを間違えないように強調すること、
試料を標線に合わせる時に目線を合わせることなどの所作をしっかり伝えることを確認しました。
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「量る」というなにげないことも、実は技術の習得が必要なのです。
なにげないこともしっかり身についているということが自信となって、
それが実験の楽しさにつながっていくようにと考えています。

私たち教員は、学生達が安全に楽しく実験できるように、登校ができない間でも、
今できることをコツコツと進めています。
みんなで実験できる日が、早く来るといいですね。

by かん太郎