資源エネルギー分析コースカリキュラム

実験事例

PICK UP!

スマートフォンに使われる金属成分を調べよう!

軽くて強く、錆びにくい特徴をもつステンレスは鉄・ニッケル・クロムの合金。携帯電話の他にも、さまざまな製品に使われています。ステンレス中のクロムの量の測定で、材料分析の基本技術を学びます

1試料調達
身近な製品からステンレス片(試料)を取り出します。
2試薬調製

実験で使う何種類もの試薬を調整します。

3試料の酸分解(固体→液体)

ステンレス片を硫酸やリン酸で加熱しながら溶かし(酸分解)、試料溶液とします。

4試料の酸化・還元

試料溶液に過硫酸アンモニウムや塩酸を少しずつ加え、色が変化する試薬の量を見ます。

5滴定操作

さらに過マンガン酸カリウムを使って「滴定」を行い、再び色の変化に要した試薬の量を調べます。

結果

この実験では「酸化・還元」という化学反応がキーポイントです。また、色の変化を利用した「滴定」という分析技術が習得できます。「滴定」の結果、ステンレス中にクロムが何%含まれていたか(含有量)を割り出せました。実験によって、材料分析に不可欠な試料材料の分解法(固体から液体へ)と滴定技術の両方が学べました。

授業・実験科目

基礎科目(全コース共通)

  • 基礎化学
  • 生物化学
  • 基礎化学実験
  • 機器分析化学実験
  • 定量分析実験

など

専門科目

  • エネルギー工学
  • 材料分析化学
  • 先端材料
  • 化学工学
  • 有機構造解析
  • 環境資源実験

など