せんせのブログ

「何が」入っているか調べます!

2019.06.18

今日は、健康化学分析学科と環境分析学科の1年生が
定性分析実験を行っていましたので、その様子を紹介します。

定性分析実験では、「どのような金属が含まれているのか」を分析する実験です。
この実験を通して、定性分析の技術を学びながら、
基本的な試薬や器具の扱いを身に付けることも目的としています。

試料溶液中に、どのような金属イオンが含まれているかを調べるための
実験方法は決まっているので、その手順に沿って実験を行います。

金属イオンが入った試料溶液に、ある試薬を加えると、
溶液中に沈殿するものが見えてきます。
さらに、この溶液を加熱することで、黄土色の沈殿を見ることができます。
下の写真で学生が持っている試験管の中に、沈殿ができています。
nhv1kIKY.jpg

さらに別の試薬を加えていくと、黄土色の沈殿が・・・
3FMJEgdA.jpg

茶色に!
色が変化するので、見ていても楽しい実験です。
c6U9pIDs.jpg
この沈殿をろ過したのが、上の写真になります。
この中には、鉄のイオンが含まれています。

鉄イオンが含まれる沈殿に、さらに試薬を加えて溶かし、
別の溶液を添加すると、いろいろな色に変化します。
cbWkvmXa.jpg

6aZIHk47.jpg
今回の鉄イオンは、血赤色と濃青色の沈殿で確認できました。
非常にわかりやすいですね!
学生達も「色が綺麗!」と驚いていました笑

定性分析実験は、色の変化や、溶液の状態が変化するので、
楽しみながら実験をすることができます。
学生たちは、このように少しずつ学びながら、
分析技術の基礎を身に付けていくのです。

来週は、何色に変わる実験をするのでしょうか!?
これからも楽しみながら、しっかりと分析技術を身に付けてくださいね!

byサブロー