本校には土曜日、日曜日だけで開講している『化学分析学科』という学科があります。

専門学校と言えば、高校卒業後すぐに進学する学校と考えて居られる方も多いと思いますが、この化学分析学科には幅広い年齢層の学生が通学しています。この学科は、平日開講の学科に通学できない社会人やダブルスクールの大学生、フリーターや主婦などにも門戸を広げ、リカレント教育や資格取得の勉強をしています。『高校を卒業していること』が入学要件ですので、高校を卒業してすぐに入学してきた学生もおり、今年度は各学年に１名ずついます。入学してくる学生達の目標は様々で、本校で分析化学の知識と技術を学んで就職や転職を目指している方や、化学や化粧品に関する資格取得を目的としている学生が多い印象です。

平日開講学科と同様に２年間で卒業でき、卒業と同時に無試験で国家試験を含む4つの資格（毒劇物取扱者責任者・化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者・環境管理士（2級））を取得できます。そのため近年は資格取得を目的とした方の入学が増えているよう思います。

本日の化学分析学科２年生は午後から『化学分析技能士　３級』の資格試験でした。

本校では１年生の時に中和滴定や陽イオンの定性分析などの実習を学びます。技能士の試験では、そのような滴定操作やイオンの分類（分族）や確認反応の理解が試されます。もちろん本校で学び、卒業することで一定レベルの化学・分析化学の知識があることは証明できますが、国家資格を取得していることでより一層実験技術を修得している人材であることを証明できますので、本校では全員３級合格を目指しています。

平日に通学する学生達も6/11,12の２日間に各クラスの学生が分散して受験をしていましたが、今日は土日の学生達に番が回ってきました。先週やった復習実験では定性分析の不明点を徹底的に減らそうとみんな努力していました。今日の実験が終わってから、学生達に感想を聞いてみると「（試験対策をする際に）定性分析に時間をかけすぎた」「定性分析は行けたと思うけど、中和滴定はちょっと上手く行かなかった」などの声が聞こえてきました。

次は７月に筆記試験があります。過去３年分は問題も解答も実施団体のホームページでも公開されていますので、参考にして勉強してください。３年分しかなくても、これ毎年出てるんじゃないの？と思う問題もありますのでしっかり勉強しておきましょう。

ｂｙ　ドラいちろう