せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】環境を守れる技術者になろう!

2023.07.02

本校には土曜日、日曜日だけで開講している『化学分析学科』という学科があります。

この学科は高校卒業すぐに入学することも出来ますが、平日開講の学科に通学できない社会人やダブルスクールの大学生、フリーターや主婦などにも門戸を広げ、リカレント教育や資格取得の勉強をするための学科です。
入学してくる学生達の目標は様々で、本校で分析化学の知識と技術を学んで就職や転職を目指している者や、化学や化粧品に関する資格取得を目的としている学生が多い印象です。

平日開講学科と同様に2年間で卒業でき、卒業と同時に無試験で国家試験を含む4つの資格(毒劇物取扱者責任者・化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者・環境管理士(2級))を取得できます。そのため近年は資格取得を目的とした方の入学が増えているよう思います。

毎週土日の2日のみの通学で、平日開講学科と同様に2年間で卒業するため、1日の授業時間数は多くなりますが、それでも他校にはない特徴の学科と言うことで、例年全国各地から学生が入学しています。京阪神地区の学生が多いですが、愛知県や徳島県から週末だけ登校し土曜日の夜は大阪で一泊して日曜日の授業が終われば地元に帰るという生活をしている学生もいます。

今日は私の担当した環境化学の授業について紹介いたします。

ここ数年は本校の化学分析学科に入学する学生は化粧品に関する資格取得のために入学する人が多い傾向にありますが、仕事で環境分析に関わっていたり、製造業の工場で勤務しており、その工場の排水などの検査に関わるものもいます。

そういう仕事に関わる際に必要とされるのが、公害防止管理者(水質)という資格です。

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環境化学の授業では前期中間試験までは、四大公害病や典型7公害の話やISO14001、リサイクルの話などをしてきましたが、後半戦では公害防止管理者の試験に関わる分野の話をしていきます。

ちょうど今年度の公害防止管理者の試験の申込も7/3(月)から始まりますし、試験日は10/1(日)にあり、前期の授業が終了したころに受検することができます。授業を受けるだけではなく、自分でも問題集に取り組む必要はあるとおもいますが、公害防止管理者の試験対策授業を行うにはいい時期です。

私も10年近く前に公害防止管理者(水質第1種)の試験を受けて、合格しました。そのころ自分が勉強したやり方や覚えにくかったポイントをかみ砕いて説明できたらなぁ、と考えています。

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前述したとおり、環境分析のお仕事に就く人だけでなく、化粧品を含む様々な製造業で有害物を排出したり、1000立方メートル以上の多量の排水出す工場などでは必須の資格です。学生のみんなもぜひチャレンジしてくださいね。

by ドラいちろう