日本分析化学専門学校

本日は兵庫県立兵庫工業高校で出張実験会を開催しました！
今回の実験会では、まだ実験の経験が少ない高校１年生を対象に、これから化学を学ぶにあたって、化学への興味関心を深めるためのきっかけになってほしいというお話をいただき、身近なものをつかった実験４つ準備して行きました。
兵庫工業高校での出張実験会は昨年から実施しており、今年で２回目です！

授業の最初は、自己紹介を兼ねて本校の紹介をさせて頂き、「分析化学は社会でどのように使われているのか？」についてご紹介しました。みんな熱心に聞いてくれていました！


さて、講義もほどほどに、さっそく実験開始です！
どの実験が一番気に入ってもらえるのでしょうか。
みなさんも予想しながら、ブログを読んでみてくださいね ♪
（結果はブログの最後ですよ！）

１つめは、「ビタミンCでマジック！」という実験です。
この実験では、ビタミンＣの粉末を加えることによって溶液の色が変化する体験をしていただきました。
そのときの様子がこちらです。



この実験のタイトルは「マジック」としていますが、もちろん「化学実験」なのでタネも仕掛けもあります。
分析化学では、色が変化する原理を利用し、成分や量などを確認することが多くあります。
この溶液を使う事によって、「ビタミンＣが含まれているのか、いないのかがわかる」ということを体験していただきました。


２つめの実験は、「犯罪捜査で用いられる化学分析～血痕検出～」です。
この実験は、ルミノール反応と呼ばれる、血液中の成分と反応して起こる発光現象を利用したものです。
本物の血液を使用して・・・・

そんなわけにはいかないので、よく似た成分の試薬を使用します！
果たして、綺麗な発光が見られるのでしょうか・・・

まずは溶液づくりから。
出張実験会でも、実験器具の使い方は一から丁寧に教えます。

初めて手にした駒込ピペットに対し、「（ぷにぷにで）気持ちいい！」なんて初々しい言葉も出てきました！
本校のカリキュラムは実験実習を重視しており、１週間のうちの２日間は実験日として設定されています。
そんな私たちにはもう忘れかけていた初心を改めて思い出させてくれる素敵な一幕でした。

さて、作った溶液に血液の成分の試薬を加えると・・・・



とても綺麗な発光が見られました⭐️
想像以上の輝きに、生徒さんは「おぉー」「きれい」などと声が漏れ出ていました。


３つめは、「ジュースからDNAを取り出そう！」という実験です。
100％のオレンジジュース、リンゴジュース、パイナップルジュース、グレープジュース
の４種類から各班１種類を選び、DNAを抽出して観察する実験です。

ジュースの中にエタノールを慎重に注ぎ入れ、しばらく置くと・・・
ジュースの表面に、白色のモヤモヤが浮いてきました！



これがDNAなのです。

ジュースによって、抽出できるDNAの量が異なりますが、これもゲーム感覚で生徒さんたちは「多い！」「少ない！」と楽しんでいました。

さて、早くも最後の実験「納豆で秘密の手紙を書こう！」です。
納豆を水に溶かしたものをインクとして、白い綿棒を使って、絵や文字を書きます。
そこに、霧吹きである液体を吹きかけると、文字や絵が浮き上がります！！

これは、「切ったジャガイモの断片にヨウ素液をつけると紫色に変わる」という
皆さんも経験したことがある「ヨウ素デンプン反応」を利用した実験です。


何を書いたのかでとても盛り上がっていました ♪

実験を終えた後、生徒さんにはアンケートに回答いただきました。
その中でたくさんの感想と一番楽しかった実験を選んでいただきました！

まずは感想の一部を原文のまま紹介します。
「いろんな実験をして色々な変化や色を見れて楽しかった。」
「光ったり色が変わったりして楽しかった」
「理科の実験を体験してみて化学のおもしろみや大切さがわかった。また色々な実験をしてみたい。」
「身の回りにあるものがこんなに変化すると初めてしれて良かったです。」
と、実験を楽しみ、化学の魅力を感じていただけた様子でした。
この経験を今後の学校生活や進路選択に活かしてもらえたら嬉しいなと思います。

さて、みなさん気になる「一番楽しかった実験」映えある第一位は・・・・


ジャガジャガジャガ・・・（ドラムロール）


「犯罪捜査で用いられる化学分析～血痕検出～」でした！！

予想が的中したみなさん、おめでとうございます！！

兵庫県立兵庫工業高校のみなさん、今日はありがとうございました！
これから化学の世界に入っていくみなさんを心から応援しています！

このような高校や中学校で行っている実験会の様子は、コチラのページにまとめていますのでご覧ください！
次はあなたの学校にも・・・！？

ｂｙ　ピーナッツ