せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】~分析のプロからの学び~

2022.05.09

本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析学科」があります。
この学科は、土曜・日曜の2日間の通学により<分析化学の基礎から応用までを学ぶことができ、
医療、食品、環境など様々な分野で活躍できるようなカリキュラムとなっています。
それでは化学分析学科についご紹介します。

この学科に入学された方は現職でのスキルアップ、技術職への就職や転職、
自ら経営する企業の事業拡大に必要とする国家資格の取得など様々な目的を持っています。
このように多様な経歴を持つ学生に対応するため、1学年あたりの定員を20名の少人数制で開講しています。
また、平日学科と同様に2年間で卒業することができ、国家資格を含む4つの資格
(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者・
環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。

本日の化学分析学科2年生は金属材料の成分分析を行いました。
鉄・ニッケル・クロムの合金からできているステンレスは、軽くて強くさびにくい特徴を持っています。
このステンレス中のクロムの量を測定する材料分析の技術を学びました。
切り出したステンレスの針金を正確に測り、試薬に溶かします。

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非常勤講師のM先生(写真:左)は公的研究機関で新規材料の研究開発などに従事された経験を持つ、分析のプロフェッショナルです。


※十分な換気を行ったもとで実験を行っております。

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色の変化を利用した「滴定」という分析技術を習得することにより、
ステンレス中のクロムの量が何%含まれていたかを割り出せます。

1年生の頃は基本的な実験を行いますが、2年生になるとより専門分野の実験を行います。
試薬の調製などこれまで学んできた基礎から応用へ分析技術を身につけます。

本日の実験を終えて愛知県、岡山県から通学している二人の学生に感想を聞きました。

もうすぐ2年生は、卒業研究にも取り組み始めます。
本校の卒業研究は計画立案から始まり、論文作成、口頭発表に至るまで学生が主体となって進めていきます。
卒業までのあと1年となりましたが、我々教員がサポートしていきますので安心して学んでくださいね!

byあららん