せんせのブログ

初めての実験室。自分専用の器具を作成!

2022.04.25

本校は平日開講の学科に通学できない社会人や大学生、フリーターや主婦などを
対象にした土曜・日曜開講の「化学分析学科」を設置しています。
この学科では平日に通学する学科と同様に2年間で卒業でき、取得できる資格も同じです。
また、学年定員20名なので学生ひとり一人に丁寧な指導ができることも特徴です。

働きながらでも分析の知識や技術を幅広く学ぶことができ、
卒業と同時に無試験で国家試験を含む4つの資格(毒劇物取扱者責任者・
化粧品総括製造販売責任者・化粧品製造業責任技術者・環境管理士(2級))を
取得できるため、例年化学の知識や化学系の資格取得を目的とした方々が入学してこられます。

本日から1年生達も実験室に入って実習開始です。今日は基本的な操作をいくつか学びます。
1つめはガラス細工、2つめは天秤の使用方法、3つめは溶液の調製方法です。

ガラス細工では2年間自分たちが実験で使用するガラス棒(かくはん棒)を作成します。
M先生がバーナーの使い方など全体的な指導をしたあとに、ガラス細工にチャレンジしました。

IMG_4671.jpg

ガラス管をバーナーで加熱して、管の端っこを閉じて完成です。

続いて天秤の使用方法です。まず天秤が水平になっているか確認するところから始めます。
大工道具などでも水平をはかる水準器(水平器)というものがありますが、その器具の小さな
ものが天秤にもついているのです。うまく水平がとれたら天秤が使用できます。

IMG_4673.jpg

今日はそこで食塩を計りとって、100mlの溶液を調製しました。溶液も100mlちょうどにするために
メスフラスコという器具を使います。

今年の1年生には化学を履修してきた人も履修してこなかった人もおり、経歴は様々ですが
実験の経験はみな少なかったようで、初めての実験に楽しみながら取り組んでいました。

Kさんに感想を聞くと、『やっと実験道具や白衣も揃ってこれから実験が始まるんだなと感じました』と
語ってくれました。

GW明けには徐々に本格的な実験も始まります。頑張りましょう!

by ドラいちろう