せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】経験が無くても土日に学び成長

2021.10.25

本校には、毎週土曜日・日曜日のみ開講し、
2年間で平日に通学する学科(2年制)と同等の内容を学ぶことができ、
卒業時に専門士の称号や3つの国家資格(毒劇物取扱責任者、
化粧品総括製造販売責任者、化粧品製造業責任技術者)が取得できる学科があります。

この学科には実験技術や化学の知識を身につけたいと思っているものの、
平日に通学することが難しい社会人やWスクール希望の学生、主婦、
派遣社員やフリーターとして働きながら学費を稼ぎながら勉強しようとする方が多く通学しています。
また、土日だけの開講のため、近畿二府四県以外から通学する学生も多く、
中部地方や九州からも通学している学生がいます。

中には高校卒業後、社会人経験のないまま本校の化学分析学科(土日開講)に入学する学生もいます。
自分で学費を稼ぎながら学ぶために平日はアルバイトや派遣社員として働いていたり、
入学前には体力面に不安があり、週5日の通学は難しいが2日なら通えそうだと感じた方が入学するケースもあります。

今日の記事に登場するKさんは、高卒後数年経ってから社会人経験無しに本校に入学した学生です。

今日は午後から卒業研究でした。Kさんは食品中のビタミンDを増やす研究をしています。
本校の卒業研究はグループで実施しますが、グループのメンバーのほとんどはKさんよりも年上ですが、
実験の進め方などはKさんが中心になって進めています。

1024川岡さんとHPLC.jpg

入学当時は自信なさげであった印象がありますが、機器の操作などもマスターし、
今では芯が一本通った強さが見られるようになったと我々も感じています。

これもまじめな性格のKさんが、いままでこつこつと勉強を積み重ね知識を得て、
実験計画などについて我々教員とも科学的な観点でしっかりと話ができるようになったからだと思います。

高校を卒業してから、化学の専門知識は本校で学んだだけですが、
2年生の後半に入る時期までにすごく成長していると思いました。
これも土日の限られた時間ですが、実験時間も多く、その実験中に『これはどういうことなのか?』と常に考え、
指導担当教員に質問・相談を繰り返してきた彼女の努力によるものだと思います。

我々も実験中や実験後、気軽に質問できる雰囲気作りを大事にしています。
化学分析学科は1学年20名の少人数生ですので、平日の実験よりもじっくりと先生に質問ができるのはこの学科のメリットだと思います。
彼女以外にも放課後に先生に熱心に質問している学生はたくさんおり、それぞれ知識や技術を高めています。

卒業まであと半年を切りましたが、卒業研究のラストスパートをがんばってくださいね。
我々も全力でサポートします。

by ドラいちろう