せんせのブログ

文部科学省委託事業 化学分野 学び直し講座 集合学習(1日目)

2019.02.13

今日は校内で社会人の方向けの集合学習として、実験実習を実施しました。
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これは、今年度本校より
「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の1つとして提案していた
「e - ラーニングを活用した化学分野学び直し講座実施モデル構築事業」が
文部科学省に採択されて実施しているものです。

この事業では、化学分野における「学び直し」の教育環境を整備し
新たな教育プログラムを開発することを目的としています。
化学分野と一言でいうと簡単ですが、その分野は、
医薬品、化粧品、環境、バイオなど幅広く存在します。
その中で、多くの化学技術者が活躍されていますが、
日々進歩する化学技術、求められる化学知識に対して、
化学技術者の「学び直し」も必要とされているのです。

この「学び直し」を、本事業で提案しているe-ラーニングを用いた
新たな教育プログラムで応えていきたいと考え、
昨年の10月から実施委員会を2回行い、プログラム内容を検討をしてきました。
そして、2月の初旬に「化学実務に必要な実験技術」をテーマとして、
化学実験の実務操作向上をめざし、希望される企業の方々に
e-ラーニングを受講いただきました。

その上で、やはり座学だけでは技術面で補えない部分があるため、
本日、集合学習として実際に実験室で実験を行いながら、
事前にe-ラーニングで学んだことの確認と、技術の向上を目指して
取り組んでいただきました。
受講いただく方は先着20名で案内したところ、早々に定員となり
本日は先に6名の方を対象に実施しました。
2/16(土)には、14名の方を対象に実施する予定です。

本事業の詳細は、コチラからご覧ください。
また、過去2回の実施委員会の様子は以下のリンクよりご覧いただけます。
第1回目の実施委員会 
第2回目の実施委員会

まずは、本事業の委員長を務める重里総長(元校長)の挨拶から始まり
改めて本講座の主旨を伝えられました。
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そして、実際に実験室での実習がスタートしました。
試薬のはかり取り方から、薬品の扱い方の基本、滴定操作で注意すべき点など、
本校講師より、実演も交えながら実習を行いました。
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最後には、学んだ内容を踏まえて、実技テストを実施しました。
実技テストでは、準備をしたサンプル中に含まれる、ある化学物質の純度を
一定の時間内で分析をしていただきました。
みなさん、習ったことを意識しながら取り組まれていました。
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今回の受講者のみなさんに感想を伺うと、
「ガスバーナーや他の測定器具は学生時代に使って以来使用しておらず、
 扱い方に不安がありましたが、参加して良かったです。」
「普段は、分析の現場にいないので、実際に行ってみて、
 いい勉強になりました。」
「仕事では、少し大雑把になっていることもあったので、
 改めて勉強するよい機会になりました。」
とのコメントをいただきました。
他には、次に向けた要望や提案もいただきました。

今回受講された方々が、今回の集合学習を通して、
化学実務に必要な技術を学び直し、今後の企業での業務にも
活かされていくことを期待しています。
また、実施する立場の私たちにとっては、課題を見つけることもできました。
これらを活かして、更なる学び直しの教育プログラムを構築していきたいと思います。

By ぽてと