せんせのブログ

文部科学省委託事業 ~第2回実施委員会~

2018.12.18

今日は校内で文部科学省委託事業の実施委員会を行いました。
この委員会は、今年度本校より
「専修学校による地域産業中核的人材養成事業」の1つとして提案していた
「e - ラーニングを活用した化学分野学び直し講座実施モデル構築事業」が
文部科学省に採択され実施しているものです。

この事業では、化学分野における「学び直し」の教育環境を整備し
新たな教育プログラムを開発することを目的としています。

実際、企業では多くの化学技術者が活躍しています。
企業の分野は、医薬品、化粧品、環境、バイオなど幅広く、
その中で、日々進歩する化学技術、求められる化学知識に対して、
化学技術者の「学び直し」が必要とされています。
この「学び直し」を、本事業で提案しているe-ラーニングを用いた
新たな教育プログラムで応えていきたいと考え検討をしています。
委託事業の詳細は、コチラからご覧ください。

前回は10月に第1回目の実施委員会を行い、
今回が第2回目の開催となりました。
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まずは、委員長を務める重里総長(元校長)の挨拶から始まりました。

前回の委員会で決定し、11月に実施した企業や卒業生への
アンケート調査の結果報告を行いました。
また、1月から実施を検討している事業内容の方向性と妥当性について、
各委員からご意見をいただきました。

委員は、本事業に賛同をいただいた日本化学会、大阪府職業能力開発協会、
大阪市教育委員会、大阪府立高校、大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、
複数の化学系企業、複数の専門学校より、
本日出席可能な方々にお越しいただきました。

分析を業務を行う企業の方からは、
「各企業アンケート結果を見ると、企業で必要とされている課題が
 きっちりと表れているように感じる。 
 これらのニーズに応えることができる
 新たな教育プログラムに期待したいし、協力もしていきたい。」
との言葉もいただきました。

また、今後検討している事業内容については、
「具体的な内容が提示され、イメージをすることができた。
 化学の分野は、座学だけでは学べないことも多いと感じていたが、
 実際に実技を行う講座やフォローする動画などが構築されると、
 より効果的な教育プログラムになると考える。」
との感想をいただき、本事業の大きな方向性と妥当性を確認いただきました。

先日、大阪では、2025年の大阪万博開催決定のニュースが報じられましたが、
今後、ますます進歩していく技術に対して、
化学技術者のニーズも増えていくと考えられます。
そして、世界でトップを走る日本製品の高い品質を維持していくために、
高まる分析技術者のニーズに応え、大きくは日本の化学技術を支えられるような
この新しい教育プログラムを構築していきたいと感じました。
それが、日本で唯一化学を名の付く学校としての使命感を持って
今後も進めていきたいと思います。

今後は、教育プログラムの実証試験を進めていく計画です。
改めて、化学の分野で活躍する卒業生には協力をお願いすることになります。
みなさん、協力のほどよろしくお願いします。

By ぽてと