せんせのブログ

分析機器がいつもベストな状態で使えるために

2019.01.10

今日は学生が冬期休暇でしばらく使っていなかった
分析機器の動作確認を行いました。
本校はさまざまな分析機器を所有していますが、
今回は原子吸光光度計について紹介します。

この機器は物質中に含まれる特定の元素を測定できます。
ある物質を炎に中に入れて高温にすると、
その元素特有の炎の色が出ます。
原子吸光光度計はこの性質を応用したものなのです。
また、この機器は8月16日のブログでも紹介しましたので、
こちらもご覧ください。

くるくま先生が機器の燃焼装置から出る炎を見ながら、
パソコンのモニターに表示される数値を確認しています。
しばらくすると炎が安定してきました。
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ナトリウム溶液を燃やすと、青色だった炎が黄色に変わりました。
化学では炎色反応といい、花火の色はこの性質を利用したものです。

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続いてリチウム溶液では赤に変わりました。
また、銅溶液では緑となり、元素によってさまざまな色を
出すのはとても興味深いものです。

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このように教員は本校にある機器がいつもベストな状態で
使えるよう定期的に点検をしています。
これからも多くの学生に分析機器の操作を通して、
分析化学の理解を深めてもらいたいと思います。

By くるくま