せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】有機化学の技術と液体クロマトグラフィーの知識を修得

2017.12.16

「分析化学応用学科」は、平日の学科には通学できない方を対象とした週末(土曜・日曜)開講の学科です。

平日の各学科で学ぶ「環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成など」
について総合的に学ぶことができ、多種多様な分野に応用の利く人材の育成を行っています。

この学科は、平日に通学する学科と同じで「2年間で卒業すること」が可能です。
卒業と同時に取得できる資格も平日に通学する学科と同じです。
 ・毒物劇物取扱責任者
 ・化粧品製造業責任技術者
 ・化粧品総括製造販売責任者

在籍する学生は、高校卒業後すぐに入学する方はもちろん、大学とのダブルスクールや
現在企業に勤めている社会人の方、事業拡大を考えている経営層の方も入学しています。
また、学年定員20名の少数精鋭で開講していますので、学生一人一人に合った指導を
行うことができます。

1年生は、応用分析化学実験Ⅰで有機化学の実験に必要な技術である
「抽出」と「分離」という操作方法を学びました。

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今までに授業で学んだことはありますが、実際に手を動かして有機化学の実験をするのは初めてでした。
みなと先生から、実験器具の使い方や有機化学に使う薬品の特性などを
細かく教えてもらっていました。

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初めて触る実験器具や薬品であったため、実験開始すぐは、ぎこちなさが目立ちました。
しかしながら、途中からは慣れてきたようで普段の実験と同じように積極的に操作していました。

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↑学生が持っているガラス器具をカラムといいます。

「分離」の操作で学んだカラムクロマトグラフィーは、
これから1年生が機器分析化学実験で学ぶ「高速液体クロマトグラフィー(HPLC)
にも使われています。

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今日は、このカラムを使ってホウレン草中の成分の分離実験を行いましたが、
この操作は「医薬品、化粧品、機能性材料など」を扱っている多くの企業で普段から行われています。

実験を終えたSさんに声をかけると、
「抽出の実験で学んだ操作は、勤務している派遣先企業で同僚が行っている操作でした。」
「今までは何をしているのだろうと不思議に思っていました。」
「しかし、今日の実験を行ったことで同僚が行っている操作が理解できました。」
「有機化学の実験は面白いと思いました。」
とコメントしてくれました。

また、Kさんは
「ホウレン草の成分を分離した実験では、黄色や緑など、きれいな色を見られました。」
「普段食べているホウレン草にたくさんの成分が混じっているのは驚きました。」
「これから学ぶ高速液体クロマトグラフィーの原理を見ることができたので、
高速液体クロマトグラフィーの実験をすることが楽しみです。」
と言っていました。

分析化学応用学科では、週末(土曜・日曜)だけ2年間通学して、
平日の全ての学科の内容を身につけることができます。


by バッテン