せんせのブログ

卒業研究で分析技術に磨きをかける!

2018.11.27

今日は2年生の生命バイオ分析学科と健康化学分析学科の
卒業研究を行いました。
本校の卒業研究は、テーマごとにグループに分かれて行います。
卒業研究の実験は9月から始まり、約3ヶ月が経ちました。
2年生も実験には慣れてきたようで、
私たち教員から細かく指導をしなくても、
考えて実験を行えるようになってきたように思います。

下の写真は、通称「納豆班」と呼ばれる卒業研究グループの
Hくん(左)とKくん(右)です。
納豆の虫歯菌に対する抑制効果をテーマとして、
実験に取り組んでいます。

DSC_1827.JPG

写真は、吸光光度計という分析機器を使って、微生物の量を
測定しているところです。
この分析機器は、1年生の機器分析化学実験で初めて使用し、
授業では装置の原理も学びました。
卒業研究では、今までに学んだことを活かして取り組んでいますが、
扱うサンプルは、自分たちがイチから準備したサンプルなので、
その結果に興味津々です。

DSC_1823.JPG

Hくんは、来年の4月から食用油や洗剤などを扱う、
大手の油脂会社のグループ企業で働きます。
今回、使っているような分析機器を扱いながら
製品のチェックをすることになると思うと、
機器を扱う手にも力が入ります。

次の写真は、安全キャビネットという装置を使って実験をしているところです。
安全キャビネットとは、細菌などの微生物を扱う際に使う装置です。
写真では、培養した細菌の回収をしています。
DSC_1821.JPG

安全キャビネットの中の空間は、微生物がいない(無菌)状態になっています。
つまり、自分たちが扱う微生物以外は、周りから入り込めない仕組みになっています。
とは言っても、微生物を扱う者の技術が低ければ、
どこからともなく、生育してほしくない微生物が混入することもあります。

Kくんの就職先の製薬会社では、卒業研究のように微生物を扱う機会もあるため、
今からこの装置を使って、微生物を扱う技術を磨きたいという思いも持って
実験に取り組んでいます。

卒業研究には様々なテーマがありますが、
実験をグループで考えて行うことや、
時には失敗をしながらも、試行錯誤して取り組むことで
学生たちの自信に繋がっているように思います。

来年の2月に実施する卒業研究発表会まで
自分たちのテーマに向き合い、技術を磨きながら、
結果を出していってもらいたいと思います。

By ぽてと