せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】これまでに培った実験技術や知識をフル活用!~卒業研究~

2018.09.01

「分析化学応用学科」では、実験中心のカリキュラム
になっており、基礎から応用へと徐々にステップアップ
しながら着実に実験技術を修得できるようになっています。
具体的には、1年生の実験おいて、分析化学の基礎となる
実験操作の方法を学び、
2年生前半には、環境・材料・バイオ・食品・医薬品・
化粧品・有機合成等についての専門的な実験を幅広く行うことで、
応用力を身につけます。
そして、2年生後半には、これまでの集大成として卒業研究を行い、
実務につながる技術と知識を養います。
まずは、このような特徴のある「分析化学応用学科」
についてご紹介します。

本校では、平日の学科には通学できない社会人や
大学生等を対象とした、週末(土曜・日曜)開講の
「分析化学応用学科」を設置しています。

土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、
化学分析の知識・技術を修得することができ、
平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・
化粧品・有機合成等についての専門分野を
総合的に学ぶことができます。

また、週末だけの通学ですが、
平日の学科・コースと同様に2年間で卒業でき、
毒物劇物取扱責任者、化粧品製造業責任技術者、
化粧品総括製造販売責任者の国家資格を
卒業と同時に無試験で取得することが可能です。

この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
このコースは学年定員20名の少数精鋭で開講しています。

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今日2年生は、午後から卒業研究に取り組んでいました。
分析化学応用学科2年のNさん(上の写真左)と
Mさん(上の写真右)が手に持っているのは、キウイとタマネギです。
彼らは「食品中の酵素の働き」について研究を行っているようです。
本校の卒業研究は、班分けを行い、チームで1年間をかけて
卒業研究を行っていきます。
これまでに2年生は、取り組みたいと思った研究テーマを考え、
自分たちで実験計画の立案も行ってきました。
そして今、これまで培ってきた実験技術や知識を活かして、
本格的に卒業研究に取り組んでいるのです。

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1年生や2年生の実験で何度も扱ってきた「紫外可視分光光度計」。
Mさん(上の写真)は、慣れた手つきで、この分析機器を扱っています。
分析化学応用学科2年のMさんに話を聞いてみると、

 「分析機器を扱えるようになって、とても成長したと感じています。
  卒業研究では、より高度な分析方法にもチャレンジして、
  自分自身もっと成長できればと思っています。」

と話してくれました。

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こちらも、1年生の時から何度も繰り返し行ってきた滴定操作(上の写真)。
実験を始めたばかりの1年生の時とは比べものにならないくらい上達しています!
分析化学応用学科2年のHさん(上の写真)に話を聞いてみると、

 「これまで何度も行ってきた実験操作が、卒業研究にしっかり
  活かせているという実感があります。今まで得てきた実験の技術と知識、
  そして専門分野を幅広く学んだことで身についた応用力を卒業研究で
  
発揮して、納得のいく卒業研究にしていきたいです!」

と力強く話してくれました。

Hさんが言うように、分析化学応用学科では、専門分野を幅広く学ぶため、
卒業研究や実社会で必要となる応用力や様々な角度から物事を見て考える
柔軟性を身につけることができます。

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また、卒業研究の合間には班内のメンバー同士で、
どのように実験を進めていけばよいか話し合いをしていました(上の写真)。

このように互いに意見を出し合い、それらを皆で検討し、
新たな実験計画を立てながら、卒業研究を進めていこうという姿勢は、
今後の人生で必ず役立つものだと思います。

我々教員は、卒業研究の成果だけでなく、卒業研究を通して
学生の皆さんがさらに成長してくれることも楽しみにしてます!

By しろいるか