せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】実験レポートの添削指導で、報告書作成能力の向上を図ろう!

2018.06.03

分析化学応用学科の実験では、作成したレポートについて個別に添削指導を受けて、
報告書の作成能力の向上を図る「レポート日」があります。
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昨日のブログで、分析化学応用学科の実験では、実験を行う前に実験の操作方法や操作を
行う上での注意点を学ぶ「ガイダンス」を実施していることを紹介しました。
このガイダンスを通して、実験の予習ができるので、化学初心者の方や実験経験ない方
でも安心であることをお伝えしました。

実験の予習を行う「ガイダンス」に対して、実験内容や、その実験で修得を目指す技術
などについて復習する機会となるのが「レポート日」です。
さらに、一度作成したレポートは実験担当の教員が添削し、レポート日に返却します。
学生たちは、指摘された点を修正することで、レポートをより完全なものに仕上げる
とともに、報告書の作成能力を磨いていきます。
つまり、レポート日を設けることで、レポート作成の経験がない方でも、その書き方を
じっくりと学ぶことができるというわけです。


ここで、化学初心者の方でも安心して実験に取り組むことができる分析化学応用学科
についてご紹介します。

本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「分析化学応用学科」があります。

この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。


本日は、分析化学応用学科の2年生がレポート日でした。
はじめに、全員に共通するようなレポート修正のポイントや、この実験を通して修得を
目指す技術などについて、全体的に説明を行います。

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写真に写る非常勤講師のM先生は公的機関で長年、研究に従事した経験をお持ちです。
2年生は後期の卒業研究の中で論文を作成しますし、卒業後も仕事で実験結果の報告書を
作成する可能性もあることから、本日のレポート日では、学術論文をはじめ一般的な
報告書に共通する作成のポイントについても、M先生から説明がありました。

その後は各自、返却されたレポートの修正を行いました。
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分析化学応用学科は少人数制なので、修正を行う際には、個別に指導を受けられます
ので、それぞれが疑問に思うところを詳しく教えてもらうことができます。
このような点も、分析化学応用学科のメリットですし、化学初心者の方でも安心して、
技術を学ぶことができる環境と言えます。

レポート日を終えた学生に感想を聞くと、
『レポート日は1年生の時からありますが、レポートを書きながら疑問に思ったことなど
をじっくり教えてもらうことができるため、実験に対する理解も深まるので、化学初心者
の私にとって、とてもありがたい機会です。』
『1年後には技術職として働いていると思いますし、卒業研究の準備も始まったので、
今回のレポート日は報告書の書き方や考察の考え方など今後に役立つスキルを強く意識
しながら、聞くことができました。教わったことを卒業研究や仕事に活かしていきたい
と思います。』
と話してくれました。

もう少しすると卒業研究も本格的に始まります。仕事で役立つスキルを身につける機会が
今後もたくさんありますので、着実に修得して、分析化学のプロフェッショナルとして
成長していってほしいと願っています。

by みなと