せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】様々に工夫された授業が、学生の大きな成長につながっています!

2018.05.12

様々な目的を持った学生が在籍する「分析化学応用学科」では、
化学初心者の方でも化学分析について理解できるように、
様々な工夫を行っています。

まずは、化学をこれまで詳しく学ぶ機会がなかった方や
勉強から少し離れていた社会人の方でも
安心して勉強に取り組むことができる
「分析化学応用学科」についてご紹介します。

本校では、平日の学科には通学できない社会人や
大学生等を対象とした、週末(土曜・日曜)開講の
「分析化学応用学科」を設置しています。

土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、
化学分析の知識・技術を修得することができ、
平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・
有機合成等の専門分野を総合的に学ことができます。
また、週末だけの通学ですが、平日の学科・コースと同様に
2年間で卒業でき、毒物劇物取扱責任者、化粧品製造業責任技術者、
化粧品総括製造販売責任者の国家資格を
卒業と同時に無試験で取得することが可能です。

この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は、学年定員20名の少数精鋭で開講しています。

本日、教室をのぞくと、「化学分析法」という授業が行われていました。
担当は、大手の塗料系企業で分析室の立ち上げから、後進の指導まで
40年間以上、化学分析の実務に携わったH先生です。
この授業を長く担当されているH先生は、
1年生が実験器具についてよく理解できるように
実験器具の実物を示しながら、丁寧に説明をされています(下の写真)

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「化学分析法」の授業では、1年前期の「化学分析法Ⅰ」から
2年生後期の「化学分析法Ⅳ」まで大きく4つに分けて、
化学分析の初歩から実践までを2年間で
徐々にステップアップしながら学んでいきます。
1年次には、実験器具の名称や扱い方、ろ過や抽出といった
基本的な実験操作について学んでいきます。
そして、2年次には、様々な試料に対する前処理の仕方や
分析結果の読み取り方など、より実践的な内容について学びます。

20180512_200550.jpg

また、H先生は「授業シート」(上の写真)を使いながら、授業を進めていました。
「授業シート」とは、全ての授業や実験において毎回配布されるもので、
授業や実験の担当教員が、毎回の授業の要点をまとめたプリントのことです。
授業シートには、問題も載っているため、
授業の時だけでなく、授業後の復習の時にも、とても役立ちます。

このように、「分析化学応用学科」では、
実務経験豊富な先生が、様々な工夫をしながら、
化学分析の初歩から実践まで丁寧に授業を進めていくため、
化学初心者の学生でもスムーズに知識を吸収することができます。

1年生に授業の感想を聞いてみると、

「実験器具を実際に見ながら説明を聞くことができるので、
 とてもイメージしやすいです。質問にも丁寧に答えて下さるので、
 とても助かっています。」

と答えてくれました。

また、2年生の学生は、

「2年生になって、実践的な内容を学べていて、毎回授業が楽しみです!
 1年生の時の基礎的な内容も大事にしながら、
 これからどんどん知識を増やしていきたいです。」

と答えてくれました。

学生の皆さん、一つひとつの授業を大切にして、
分析化学者としてどんどん成長していって下さい。
そのために我々教員も全力でサポートしていきますね!

By しろいるか