せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】基礎だけではなく、実践力も培う1年生の機器分析化学実験

2017.12.09

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写真は実験データをまとめている様子です。
本日、分析化学応用学科の1年生は「内標準法」という分析の現場でよく用いられる
実験手法に挑戦しました。
この方法ではデータの取扱い方に特徴があるので、実験終了後、班員同士相談しながら、
データ整理を行っていたのでした。


このように分析の現場で役立つ技術を1年生の時から学べる「分析化学応用学科」とは、
平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の学科です。週末を活用すること
で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造
業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができます。

この学科に在学する学生の入学目的は、例えば技術職への就職や転職、現職でのキャリア
アップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得
など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの定員を20名
として、少数精鋭で開講しています。


本日の機器分析化学実験で、分析化学応用学科の1年生は先週に引き続きガスクロマト
グラフという分析機器に挑戦しました。
(先週の実験の様子はこちらから)
先週は機器の取扱い方を修得することを中心に実験を行いましたが、今週は「内標準法」
という実践的手法を学ぶことに力点を置いて、実験を行いました。



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測定用の試料を調製しているところです。入学してから8ヶ月が経ち、基礎的な実験技術
は確実に身について、私たち教員も安心して見ていられます。

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ガスクロマトグラフへの試料注入も、先週繰り返し行ったので、しっかり身について
います。
分析化学応用学科は少人数制なので、実験操作を繰り返し行えるので、技術を着実に
体で覚えることができます。

このように、1年生のうちから機器分析化学実験や応用分析化学実験を通して、応用的・
実践的な技術を学べるところが、分析化学応用学科の特徴と言えます。
このことは、2年生で就職活動を行う時のアピール材料となります。
さらには、分析化学応用学科は平日に働くことができるので、1年生で身につけた技術を
基に2年生の時に派遣社員などの形で分析職の実務経験を積むこともできます。
これまでも、実務経験を高く評価されて内定に至ったケースや、派遣先で仕事ぶりが認め
られて正規社員に採用されたケースもあります。
週末のみの通学なので、自由に使える平日を活用して実務経験を積む機会を得られるのも、
分析化学応用学科の大きな特徴と言えます。

データ整理を終えた学生たちに感想を聞くと
『後期になって、本日のような実践的な方法や食品などの実試料を用いる実験が増え、
実務に近づいていると実感しますし、ますます実験が楽しいです。技術をしっかり修得
して、就職活動に活かしていきたいです。』
『内標準法は授業では習っていましたが、本日実験を行って、何故このようなデータの
取扱い方をするのか、よく分かりました。本校は実験が多いので、授業で学んだ知識を
実験で確認することができ、それによって理解が深まるので、ありがたいです。』
とコメントしてくれました。

次週以降も、新たな分析機器や、実践的な実験方法に挑戦する分析化学応用学科1年生の
様子をご紹介していきますので、どうぞお楽しみに!!

by みなと