水質分析コースカリキュラム

実験事例

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川の水は安全かどうか調べよう!

川の水には、銅やカドミウムなど健康被害を引き起こすと考えられる重金属が含まれている可能性があります。そこで川の水が安全かどうか、原子吸光分析法で調べます。

1河川水のサンプリング

学校のすぐ前を流れている川(大川)から、川の水をバケツで採取します。

2不純物のろ過

川の水をろ過して、ゴミや生物の死骸などの不純物を取り除きます。

3重金属の抽出

川の水から重金属を取り出すために溶媒(酢酸ブチル)を加え、振とう機を使って水中の重金属を溶媒へ移動させます。

4試料溶液の調製
抽出した重金属の溶液から酢酸ブチルを蒸発させ、塩酸に溶かし直し、試料溶液とします。
5測定

溶液に含まれている重金属を原子吸光光度計で測定。炎の色の変化で重金属の種類が、色の濃淡で濃度がわかります。

結果

今回は重金属の「銅」について調べた結果、大川の水には含まれていないことがわかりました。同じ方法で、川や海などの環境試料だけでなく、工場から出る工業排水などに含まれる重金属、たとえばカドミウムなども測定することができます。

授業・実験科目

基礎科目(全コース共通)

  • 基礎化学
  • 分析化学
  • 基礎化学実験
  • 機器分析化学実験
  • 定量分析実験

など

専門科目

  • 環境処理技術
  • 計量管理概論
  • 環境アセスメント概論
  • 環境分析化学Ⅰ(水質・土壌)
  • 環境分析化学Ⅱ(大気・悪臭)
  • 環境分析化学実験

など