せんせのブログ

奈良の先生達に実験指導 ~奈良県立教育研究所 出張実験会~

2023.02.15

今日は理科の実験実技講習の講師として「奈良県立教育研究所」へ出張し実験を行ってきました。
一緒に実験を行ったのはいつもの生徒さんではなく、中学校の理科の先生方です!
今回は奈良県内の中学校から8名の先生にお集まりいただきました。
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「奈良県立教育研究所」は奈良県における教育の充実及び振興を図ることを目的に、調査研究、教育関係職員の研修など、いろいろな学校支援に関する事業を行っておられます。
今回は「奈良県中学校理科教育研究会」主催の実技講習を行うにあたって、理科の授業で使える実験実技講習を行ってもらいたいとの依頼を受けて実施しました。

先生が授業で使える実験とあれば、本校では「授業で使える化学実験会」を毎年実施しており、ご紹介できる実験ネタは数多くあります。
今年度も23回目の実験会を行い、主に高校の理科の先生を中心として参加いただきました。
その時の様子はこちらをご覧ください。
先生が生徒に!【第23回 授業で使える化学実験会】

今回お声がけいただいた先生も、過去に本校の「授業で使える化学実験会」に参加いただいており、そのつながりからの依頼となりました。

先生が対象ということで、要望を2ついただいていました。
1つ目は授業で使える実験の中でも「電池の実験」です。
昨年度から中学校の理科の指導要領が改訂され、中学3年生に電池の項目が一つ追加されました。
具体的にはボルタ電池に加え、ダニエル電池が新たに増えたのです。
先生方は生徒さんに見せる実験方法に苦労されているとのことでしたので、電池の実験で生徒さんが興味を持つような実験のやり方を紹介することとなりました。

本校から、オルゴールや豆電球、LEDなどを持参し、電池として機能すれば電気が流れて光ったり、音が流れます。
一般的な電池の実験も行いましたが、それだけでは先生方の期待を越えられないので、ちょっと工夫をして生徒さんが理解しやすく見せる実験も行いました。
実験を始めると、そこは実験好きな先生方。さらに試行錯誤しながら、実験の研究が始まります。
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我々も先生からの質問に答えながら実験を進めていきました。
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こちらの動画はダニエル電池の実験でオルゴールが鳴っている時の様子です。


続いて、2つ目の要望は「身近なものを使った実験」です。
電池の実験も生徒さんが興味を持てるように、果物を使って実験を行いましたが、そもそも生徒さんが理科の実験に興味を持てるように、身近なものを使った実験を紹介して欲しいとのことでした。

ということで、今回はビタミンCとうがい薬を使った色の変化する実験と、ブクブクと泡が発生して見た目にも動きがあって楽しい実験の2つを紹介しました。
先生方は動画を撮りながら楽しんでおられました。
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これら実験の他、せっかくの機会ですので「分析化学」についてもご紹介し、世の中で目立たないかもしれないけれど、なくてはならない技術であることを改めて学んでいただきました。
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こうして休憩することもなく、2時間の実験実技講習を終えました。
終了時のアンケートでは先生方からいろいろとコメントをいただきましたので、原文のまま紹介します。

「分析ということを理屈ではなく実験を通して体感できるとても良い実験だったと思います。
 科学(化学)のおもしろさのひとつに「目に見えないものを見つける」というのがあると思いますが、そういう意味でも良かったです。」
「電池はなかなかオルゴールが鳴らなかったり、LEDが灯らなかったり苦労しましたが、改良の余地がありそうです。ビタミンCはやはり色があざやかに変わるのが、生徒の目を引きそうです。」
「ダニエル電池は新しく教科書に載っているものを昨年度に4月になって3年担当で初めて知って、あわてて教材を購入してもらったので、今日の実験でこういうやり方もできるんだなと感心しながら受講していました。」
「気体の発生が油を使うことで面白さが全然違いました。勉強になりました。」
「実験器具を身近なものでつくれたり、楽しいものが見れてよかった。ぜひ本校に実験しにきてください。」
「日常の中から不思議を見出すことが大切であることを改めて感じました。」

今回の講習が、中学校で理科の実験の楽しさを伝える手助けになれば幸いです。
また、我々も先生方の「実験を生徒に見せたい」という情熱を感じました。
意見交換させていただけたことも貴重な時間となりました。
今後も日本で唯一の化学と名の付く学校として教育活動に励んでいきます!

今日ご参加いただいた先生方、奈良県立教育研究所の皆様、ありがとうございました!

By ぽてと