せんせのブログ

高校生大集合!【すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会】

2022.08.10

今年も本校の恒例行事、高校生を対象とした「すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会」を開催しました!
前日には高校生の先生方にお越しいただき、「授業で使える化学実験会」を行いました。
前日は先生だけで、今日は生徒を引率されて2日間ともに参加された先生もいらっしゃいました。

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この実験会は、例年夏に実施していますが、昨年度に引き続きコロナウイルス感染防止対策を行って実施しました。
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今日のラインナップはこちらです。
 ① 日本古来のサイエンスアート
 ② 果物の香りの正体を暴こう!
 ③ プルプル錬金術
 ④ スライムにも仲間がいます

校長先生からは、開会の挨拶と共に、実験の大切さについてお話がありました。
文部科学省の小学生と中学生の全国学力調査では、理科の実験をやっている生徒の方が、理科の大切さや楽しさを分かっているというデータも示されました。
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そしていよいよ実験です。

1つ目の実験は「日本古来のサイエンスアート」です。日本古来?墨アートを使い液体の表面張力について学びました。二度と同じ絵は描けません!絵心のある人も無い人も、楽しめました。
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表面張力の違いで墨が広がる様子は動画でどうぞ!

2つ目の実験は「果物の香りの正体を暴こう!」です。
果物の香りも化学物質で出来ていますので、いろいろな薬品を混ぜてリンゴやバナナ・ナシなどの香りを作ってみました。
香りの感じ方は、人それぞれですが、「リンゴ!?」「バナナ!!」という驚きの声も聞かれ、嗅覚でも楽しむ実験となりました。
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3つ目の実験は「プルプル錬金術」です。
果物(オレンジ・レモン)からペクチンという食物繊維を取り出す実験を行いました。
実験室に1歩入ると、柑橘系の良い香りに包まれて『ワクワク・ドキドキ』感が高まります。

ペクチンがどんな働きをしているのか?どうして『プルプルルン♪』となるのか?をしっかり学びました! 
実験の後半では、フルーチェを使った実験も行いました。フルーチェに牛乳を入れれば、簡単にゼリーを作ることができますが、ここにもペクチンの働きがあるのです。
今回は、牛乳を使わずに水を使って作りました。硬水と軟水という異なる成分のミネラルウォーターを使って作ることで、出来上がるフルーチェの様子が異なることからペクチンの働きを体感してもらいました。
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4つ目の実験は、「スライムにも仲間がいます」です。
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コチラの実験台では、カラフルなビーカーと黒い粉(鉄粉)が用意されています。
スライムはご存知の方も多いと思います。選択乗りに含まれるPVAという成分に、ほう砂(ホウシャ)という物質を加えると簡単に作ることができます。そこに、今回は机の上の蛍光色や、鉄粉の入ったスライムを作りました。
磁石を近づけたり、紫外線を当てたりしながら、新たなスライムの仲間を観察しました!
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磁石で動くスライムの様子は動画でどうぞ!


その後は、分析機器の説明や化学についての講演も行いました!
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今回参加いただいた生徒の皆さんからは、
「身近なものでこんなことができるとは驚いた。」
「ペクチンが身近に使われていることと、その性質が分かってよかった。」
「実験が少なので参加しました。たくさん実験ができて楽しかったです。」
と化学実験会を楽しんでいただけたようです。
コロナ禍の中での開催となりましたが参加いただいた皆様、ありがとうございました。
そして残念ながら、今回参加できなかった方は、高校理科教員や高校生を対象にした「土曜化学実験会」を以下のスケジュールで行う予定ですので、ぜひご参加ください。

☆土曜化学実験会
第1回 令和4年10月22日(土)
第2回 令和4年12月3日(土)    
※時間はいずれも午後1時30分から午後4時です

詳細は以下をご確認ください。
 ・高校生向け
 ・高校教員向け

今後も本校ではこの様な実験会を開催する予定です。
化学の面白さを知る機会にしていただければ幸いです。

by ぽてと