せんせのブログ

72回目の道頓堀川水質調査がスタート!

2022.08.18

本日から第72回の道頓堀川水質調査が始まりました。
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前日に準備した器材を持って、まずは朝から川の水を採取に行きます。

本校では化学分析の技術を教えるだけではなく、技術を活かすために必要な実務実践力の醸成にも力を入れており、その一環として課外活動への参加も大いに推奨しています。
課外活動には学園祭などの学校行事の実行委員会やテニス部などのスポーツ系クラブなどとともに、本校の特徴的な課外活動として環境委員会があります。
そして、環境委員会の活動の中でも最も伝統があり、規模が大きいのが、今年で19年目を迎えた「道頓堀川水質調査」です。

道頓堀川は大阪のミナミと呼ばれる地域を流れる河川で、ワールドカップで日本代表が勝ち進んだ時や令和に元号が変わった時などに飛び込む人が続出したことからご存知の方も多いのではないでしょうか。
そもそも怪我などの危険性から飛び込むことは禁止されていますが、道頓堀川の水質は泳ぐことができるレベルにあるかと疑問に思った19年前の先輩たちが水質調査を行ったことがきっかけで、学生たちが主体となって道頓堀川の3つの地点の水質調査(汚れ具合などの調査)を年4回続けてきました。
2004年に始まった水質調査は今年で19年目を迎え、今回で72回目になります。
これまでの調査結果は本校のホームページで紹介していますので、「道頓堀川の水質調査」のページをご覧ください。

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サンプリング地点に到着した学生たちは2年生の指示の下、1年生と2年生が協力して、川の水と微生物の採取を行いました。

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その場で測定する項目(水温やpH)を測ったり、採取した水を測定項目ごとにそれぞれの容器に詰めたり、協力し合いながら、手際よく作業を進めていました。

サンプリングした水が実験室に届くと、早速、実験スタートです。
1年生にとってはまだ2回目の水質調査なので、2年生が操作方法を教えながら、実験を進めていました。

細菌学的検査のためのクリーンベンチ内での操作方法を教えています。


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こちらでも、実演して見せる2年生の操作方法を学んだ1年生が(上の写真)
その後、2年生と並んで一緒に実験を進めていました。(下の写真)
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別の実験室では、化学分析により水の汚れ具合を測定する実験(BOD)を行っていました。
こちらでも、2年生と1年生がペアを組んで、実験を進めていました。
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採取した川の水に決められた割合の曝気水(空気を多く含んだ水)を加えて、測定試料を調製しています。

その後に行った滴定操作の際も、1年生(左側の学生)の実験の様子を見守っていた2年生(右側の学生)が要所要所で適切にアドバイスをしていました。
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その他にも顕微鏡を使って、水中の微生物を観察していました。
(顕微鏡観察の際はピントを合わせるため保護メガネを外しています)
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微生物が見つかることは少ないのですが、今回は見つかり、学生たちが写真に収めてくれました。
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道頓堀川水質調査は準備から採水、実験、実験結果の取りまとめまで、学生たちが主体となって行っています。
つまり、18年間、先輩から後輩へ技術が伝承されてきたということなのです。そして、この活動を通じて、同級生はもとより、先輩と後輩の絆も深まっていきます。

水質調査に参加してくれている学生の皆さん、明日以降も実験が続きますので、楽しみながら、伝統の1ページをしっかり記録していきましょう!!

by みなと