せんせのブログ

京都橘高等学校 ~化学実験講座1回目~

2022.04.15

今日は京都橘高等学校へ出張し、24名の高校3年生に対して化学の授業と実験を行ってきました。
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この講座は4月から12月にかけて京都橘高校で実施している選択授業の1つです。
「情報パソコン分野」、「外国語分野」などいくつかある選択肢に「化学実験分野」を追加したいとのことで、
昨年末、同校から本校校長に依頼があり、この4月から本校が担当して実施することとなりました。
毎回90分(45分×2限)の講座を全部で19回行う予定です。

今日は、私、ぽてとが講師としてお邪魔して、初めての授業と実験を行いました。
最初に「化学は好きですか?」という質問を投げかけると、「嫌い」という生徒さんも数名おられることがわかりました。
それを知り、担当する私としてはさらにやる気がでる訳ですが、化学は遠くて難しい存在ではなく、
身近にあり、いろいろなところで私たちの生活に活かされているということを知ってもらうため、
まずは自己紹介を兼ねて講義を行いました。

でも、やはり実際に手を動かしてもらうのが一番ということで、挨拶代わりの実験を2つ実施しました。
1つはビタミンCを使った実験です。身近な食品にビタミンCを含むもの、含まないものを分析してもらいました。
使うのは、うがい薬です。色の変化でビタミンCの「あり・なし」がわかるので、
生徒さんたちも「まさかこっちにあったの!」と言わんばかりに、自分たちで行った実験(分析)結果をみて驚いていました。
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下の動画は、最初にビタミンCの働きを知ってもらうために行った実験の様子です。
うがい薬の茶色が、ビタミンCと混ざることで一瞬にして消える現象を見てもらいました。
生徒さんたちには、しっかりと驚いてもらいました(^^)



続いて2つ目の実験は、科学捜査官になったような気分になれる実験です。
血液が付いていたかを調べるときに使われるルミノール反応という化学反応があります。
この反応は、ピカッとフラスコ内の液体が光ります。
想像以上に発光する様子に、きっと驚いてもらえるだろうと思い実施しました。
下の写真は、光らせているときの様子です。
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反応を起こさせるために加える最後の試薬を入れた瞬間から、液体がジワジワと光りはじめ、
周りが明るくなるくらいに光ります。その現象は神秘的でもあり、
生徒さんたちは見飽きることなく光を見続けていました。
その時の様子は、以下の動画でご覧ください。



今日の講座の後に感想を書いてもらいましたので、一部原文のまま紹介します。
「想像した何倍も楽しくて、これからの実験が楽しみになりました」
「案外、楽しかった」
「化学が少し好きになった」
「最初の実験は色が変わっておもしろかったし、二つ目の実験はとてもきれいな色で発光していて神秘的だった」
「色がかわったり、光るのがすごくきれいで感動しました」
「簡単な実験でたのしかったです!光る実験もきれいでした!ありがとうございました」
「今までやった実験の中で1番たのしかったです。光ったり、色がかわったり目に見えてわかるのがすごかったです」
「とても楽しい実験でこれからの授業が楽しみになりました。化学はとても身近にあるんだなと思いました」
「思っていたよりも実験が楽しくて良かった」
「すごく良かったです。知らないことを実験を用いて知れるのが良いと思いました」

と、それぞれの素直な感想を知ることができました。
この講座を選択した生徒さんには、理系を選択している方だけでなく、文系を選択している生徒さんもいて、
実験経験も様々です。いずれの生徒さんにも、残り18回の講座で「化学は好き」と言ってもらえるように
したいなと思っていますので、また来週も楽しんでもらえるように考えますね!
京都橘高校のみなさん、今日はありがとうございました!

By ぽてと