せんせのブログ

文部科学省委託事業 成果報告会 ~試用版実験VRが完成!~

2022.02.16

現在、本校では、令和3年度の文部科学省から委託を受けた事業である
「専修学校における先端技術利活用実証研究」(専修学校遠隔教育導入モデル構築プロジェクト)の1つとして、
「化学分野等における先端技術を活用した実習科目の遠隔教育モデル構築事業」に取り組んでいます。

本日は1年目の成果報告会と第3回目の実施委員会を行いました。
第1回、第2回目の実施委員会の様子は、以下のブログをご覧ください。

▼文部科学省委託事業~実験をVRで!~
▼文部科学省委託事業 ~着実に前進!実験のVR化!~

新型コロナウイルス感染症拡大の影響でリモート授業のニーズが高まり発展してきましたが、
遠隔で授業はできても、実験実習は十分な教育効果を上げることが難しいのが実情で、
今回の事業では「VR技術を活用した実験」の実用化に取り組んでいます。

これからの時代の新たな実験実習モデルの一つとして、仮想空間の中で技術教育を行うための
プラットフォーム・コンテンツの開発に取り掛かっています。
このモデルが構築できれば、化学分野だけでなく関連分野へ展開でき、
さらには社会人の学び直しや高校と専門学校と連携した教育活動にも広げられるものと考えています。

本校の重里校長が委員長を務める実施委員会では、 日本化学会、大阪府職業能力開発協会、
複数の高等学校、 大阪府専修学校各種学校連合会工業部会、化学分野やインターネット産業に関わる企業や団体、
そして複数の専門学校など、多数の皆様に委員としてご参画いただいています。

まず成果報告会では、リモート配信という形で、企業様、大学、専門学校、高校の先生方など多くの方々にご視聴いただきました。
初年度の取り組みとして、専門学校や大学、高校、各分野の企業などへの
ニーズの実態・事例などの調査結果の報告とVRの開発報告をしました。
以下は試用版として作成した実験の3DCG映像です。
ゴーグルをかけスティックを持ってVR空間で実験をしていろところです。



引き続いて、実施委員会では、上記に加えて、より詳細な調査結果を報告し、次年度以降のスケジュールを発表しました。

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そのうえで、制作したコンテンツを改めて委員の方々にご覧いただき、感想やアドバイス、ご意見をいただきました。
仮想現実ゆえの「質感」や「温度」などの感覚の課題や、仮想現実だからこそできるミスやトラブルの対処方法など、
我々が想定している以上に、様々な視点から具体的なご意見をいただきました。

今年度からの取り組みとはいえ、文部科学省と本校との契約が秋であったことから、
約4か月間の短期間の取り組みでしたが、少なくとも初年度としては、十分な成果が得られたと実感しました。

お忙しい中、そしてコロナ感染が増大する中で、ご協力いただいた実施委員会の委員の皆様に感謝いたします。
今後も本事業の進捗はこのブログで報告していきます。

by ましおか