せんせのブログ

学びを実践に活かす~第66回道頓堀川水質調査(3日目)

2021.02.10

実験室では、一昨日、昨日に続き、今日も学生たちが実験室に集まって、
道頓堀川から採水した川の水を分析しています。
(道頓堀川での採水の様子は↓↓コチラから↓↓)
道頓堀川水質調査 ~17年目・第66回がスタート!~

今日、行う調査項目では、採水した川の水に生きた菌がどれくらいいるのかを調べます。
川の水を何倍かに希釈し、培地に少し加えて培養し、
培地の色が変われば陽性反応=菌がいる、
変わらなければ陰性=菌はいない(検出限界以下)と、判断します。
実験の前に、2年生から簡単な説明を受けます。
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これまでも、2年生から1年生への引き継ぎは行われてきました。
今日は簡単におさらいをして、早速、各班に分かれて検出結果を確認しました。
「これは、色、変わってるよね」
「だねぇ」
「ええと、調査地点は・・・」
各班で、記録や確認など役割を決めて、効率よくすすめていました。
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「これは、色、微妙やなぁ。」
「いやぁ、でも、ブランクと比べたら、やっぱり変わってんで」
「・・・あ、ほんまや」
判定が難しいときは、みんなで確認することも。
この調査項目の「ブランク」とは、川の水を入れないで培養したもののことで、
川の水を入れた培地と比較するためのもの、です。
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実験が終わった後は、揃って、後片付けをします。
試験管が割れないようにしまうコツも伝授されていました。
後片付け終了までが実験。
そして、実験器具を大切に扱うのも、分析化学者にとって大切なことです。
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この道頓堀川水質調査という課外活動を通して、学生たちは、
班の中で役割分担をして実験をすすめることや、
自分たちが学んだことが実際に調査などで必要となる分析技術であること、
そして、分析技術を教わり、教えることを経験し、
実務実践力を身につけていきます。

2年生にとっては、これが最後の調査となります。
彼・彼女たちが卒業していくのはさみしい気持ちもありますが、
本校の伝統はしっかり受け継がれています。

by かん太郎