せんせのブログ

【土・日開講「化学分析学科」】祝大学編入学合格

2020.10.04

本日はうれしいお知らせです。
分析化学応用学科(2021年度より化学分析学科へ名称変更予定)2年のH君が
国立大学の理工学部への編入学試験に合格しました!

IMG_2877.JPG
本日の卒業研究での1コマです。
実験を楽しそうに取り組む表情に化学が好きなことが伝わってきます。


まずは、大学への編入学も目指せる「化学分析学科」についてご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析学科」があります。
週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))も卒業と同時に全員が取得することができます。

この学科に在学する学生の入学目的は、例えば、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な
国家資格の取得など多彩です。
そして、多種多様な目的に対応するため、1学年あたりの定員を20名として、
少数精鋭で開講しています。


化学分析学科に入学する学生の多くが、化粧品に関する資格の取得や転職を
入学目的とする社会人の方ですが、高校卒業後または浪人を経て、入学してくる方もいます。
今回、編入学に合格したH君は高校で化学を学ぶ中で有機化学に興味を持ち、
もっと化学を学びたいと思い、高校卒業後すぐに入学してきた学生です。

入学当初のH君は有機化学をはじめとする化学が好きでしたが、
好きな化学を自分の将来の中でどのように活かしていきたいか、
つまり、将来、どのような分野で仕事がしたいかは決められていませんでした。
そのようなH君にとって、化学とバイオテクノロジーについて広く学べる化学分析学科は
自らの進路を探す場でもありました。

そこで、H君にとって運命の出会いがありました。
バイオテクノロジーという技術との出会いです。
化学分析学科では、1年生の前期にバイオテクノロジーに関する授業があり、
そこで初めて、H君はバイオテクノロジーという技術を知り、
さらにはバイオテクノロジーの基礎には化学があることを知って、
一気にバイオテクノロジーへの興味を深めていきました。

そして、バイオテクノロジーについて学ぶ中で有機化学への興味もさらに増していったH君は、
化学とバイオテクノロジーをもっと学びたいという思いが強まり、
大学に編入学することを決意しました。
また、編入学する大学選びでは、化学とバイオテクノロジーの融合領域の研究をしている先生を探し、
今回合格した大学を決めました。

今回の試験では、願書提出時に「なぜ大学編入学を目指すのか」「大学に入って何がやりたいのか」
について作文し、提出するように指示がありました。
化学やバイオテクノロジーをもっと学びたいという熱い思いや
大学では専門分野の勉強だけではなく、教員免許の取得も目指したいという希望など
たくさんある思いを決められた字数の中にいかに収めるか、
担任である私みなとにも相談しながら、作文を仕上げていきました。

合格したH君は
『合格できて、本当にうれしいです。
作文を作成する際は、自分の思いをどうすれば端的に伝えられるかなどのアドバイスをいただき、
受験の直前の週末まで面接練習につきあってくださるなど、本当に二人三脚といった感じでした。
そのおかげで、落ち着いて受験ができ、合格できたので、とても感謝しています。』
『みなと先生のバイオテクノロジー総論の授業を受けて、バイオテクノロジーの面白さを
知ったので、僕も化学やバイオテクノロジーの面白さを伝えられる人材になりたいと思い、
教員免許も取得したいと思っています。今から、大学での学びにワクワクしています。』
と話してくれました。

H君、合格おめでとう!!
本校での学生生活は残り半年ですが、
現在取り組んでいる卒業研究を通して分析化学の知識と技術に一層磨きをかけて、
来春からは大学生として飛躍してくださいね。

by みなと