せんせのブログ

新年度に向けて~実験を教えるポイントを確認~

2020.03.30

あと数日で4月となり、本校も2020年度の前期がスタートします。
新型コロナウィルスの感染拡大が心配されるところですが、
私たち教員は、以下の注意を払い、新年度の準備をコツコツと進めています。
・マスクを必ず着用すること
・換気をしっかりすること
・会話の際には適切な距離を保つこと
・手洗いを励行し、各所にあるエタノール消毒液を活用すること
新年度の準備の様子は、こちらなどもどうぞ。

さて、本校のカリキュラムでは、1年生も2年生も、週2回の実験を行います。
特に1年生の実験では、よく使う分析器具・分析機器の基本的な扱い方を学びます。
「ビーカーは、教科書でしか見たことがない」
「化学を学ぶのは初めて」という学生たちにも、
実験の所作をしっかりと身に着けてもらうために、
実は、教え方に本校なりの秘密?があります。

今日は、ぽてと先生が、一緒に実験を担当する教員に、
実験を教える際のポイントを伝授していました。
ぽてと先生が手にしているのは、「ビュレット」といって、
「滴定」という分析で用いるガラス器具です。
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ビュレットは長さが80㎝以上もあるガラス器具なので、
割らないように慎重に取り出します。この時、学生には、コックの具合や、
器具が壊れていないかどうかなど、実験前に点検することを教えます。
実験前の器具の点検も、大切な"所作"なのです。

次に手にしたのは、正確に量をはかり取るために使うメスフラスコです。
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分析化学では「正確にはかること」はとても大切なことです。
正確に量をはかり取るために使うメスフラスコでも、間違った使い方では、
正確には量れません。持ち方や目線の位置など、細かいところも
しっかり指導することを、教員同士で確認します。
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器具や試薬をそろえたら、実際に実験を行ってみます。
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実験の中にも、大切な所作がいくつもあります。
それを学生に修得してもらうよう、その所作にどのような意味が
あるのかも、ひとつひとつ伝えるように、ポイントを確認します。

新入生を迎えるにあたり、準備をすることはたくさんありますが、
新型コロナウイルスの感染予防対策を講じながら、
私たち教員は、準備をコツコツと進めています!
(^^)

by かん太郎