せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】必要不可欠な分析機器の修得

2019.12.07

分析化学応用学科の1年生は機器分析化学実験で、
企業や研究機関でよく使われる「高速液体クロマトグラフ(HPLC)」
を扱う実験に初挑戦しました(下の写真)。

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このような企業や研究機関の業務で必要不可欠な多種多様な分析機器を
分析化学応用学科では1年生の段階から扱っていきます。
また、化学初心者の方でも無理なく分析機器の操作方法や原理などについて
理解できるように少人数制で実験を行い、
経験豊富な講師が丁寧にサポートしていきます。
まずは、化学をこれまでに詳しく学んでいない方や
勉強から少し離れていた社会人の方でも
安心して分析機器の知識・技術を修得することができる
「分析化学応用学科」についてご紹介します。

本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
この学科では、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・
有機合成等の専門分野を総合的に学ぶことができ、
多種多様な分野に応用が利く人材の育成を行っています。
また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。

・2年間で卒業が可能
・国家資格を含む4つの資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
 化粧品総括製造販売責任者・環境管理士(2級))
 も無試験で卒業と同時に全員が取得することが可能

この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は学年定員20名の少数精鋭で、
学生一人一人に合った指導を行っています。

今日、1年生が機器分析化学実験で取組んだ
高速液体クロマトグラフ(HPLC)」
とは、液体中の成分を分析する機器で、
医薬品関連分野や食品関連分野などの分析を行う現場において、
よく用いられている分析機器の一つです。

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まず、実際のHPLCの前で、構造や操作上の注意点を説明した後、
学生たちに実際に機器に触れてもらい、
液体試料がどのような順序で流れていくのか確認してもらいました(上の写真)
学生たちは皆、とても興味津々な様子です!

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また、分析機器を用いた実験では必ず必要になる
溶液の調製や前処理の方法についても、
本校の卒業生で実験講師歴が長いM木先生(上の写真1枚目右から2番目)が
丁寧に指導しているため、
学生たちはスムーズに実験を進めていました(上の写真2枚)。
このように分析化学応用学科は、少人数制で実験を行いますので、
学生に対するサポートが手厚いのが大きな特徴となっています。
今日の感想を学生に聞いてみると、

 「分析機器の中でも特にHPLCを扱う実験をとても楽しみにしていました。
  初めてHPLCを扱いましたが、先生が丁寧にわかりやすく教えてくださったので、
  一通りの操作方法は理解することができました!
  もっと機器に触れて、自信をもって機器が扱えるようになりたです!
  そして、転職活動でアピールできるようにしたいと思います。」

 「今日はHPLCの実験でしたが、溶液調製の仕方や前処理は、
  これまでの分析機器の実験でも共通しているところもあって、
  比較的スムーズに実験を進めることができました。
  着実に技術力がついてきていると思います!
  次回もHPLCを使った実験があるので、とても楽しみです!」

と話してくれました。

学生の皆さん、化粧品のサンプルを使った実験など、
HPLCを使った実験はまだまだ続きます。
今日の復習をしっかりして、知識と技術ともに高めていきましょう!
今後も我々教員がしっかりサポートしていきますね!

By しろいるか