せんせのブログ

学校生活を振り返り、自分自身の成長を実感!

2018.12.03

今日は、卒業研究に取り組んでいる資源分析化学科のOさんを紹介します。
IMG_1875.JPG
手にはビーカーとガラス棒、実験する姿も様になってきました。

Oさんが選んだテーマは、「雑草から作るバイオエタノール」です。
化石燃料は枯渇や地球温暖化などの問題点を抱えており、
代替エネルギーとしてバイオエタノールが注目されています。
食用でなく、安易に入手可能である雑草を原料に
バイオエタノールを作ることを目的としています。

近畿一円の7か所から土を採取し、牛乳パックから取り出した
セルロースと水を混合し、酵母菌を加えたものを蒸留します。
その後分析機器を用いて、目的物が得られたか確認します。

写真は、試料を調製しているOさんです。
後ろには、班員と協力して組み立てた蒸留装置があります。
試薬の調製や実験操作の習得に留まらず、
実験装置も組めるようになりました。

Oさんはすでに化学研磨、熱処理などの表面処理技術の開発事業などを
行っておられる企業より就職内定をいただいています。
Oさんは、現在、材料や新素材について学ぶ学科に在籍していることから、
この企業を選んだようです。

Oさん就職内定先企業は、多くの本校卒業生も働いています。
本校の就職行事のひとつ事業所見学会でも訪問している
本校ともつながりの深い企業のひとつです。
事業所見学会とは、企業を訪問し、直接、分析の現場を見学させていただき、
今、学校で学んでいる分析技術や知識が、実際の現場で
どのように活用されているかを見れる貴重な機会です。
今年も1年生が、訪問しました。
(その時の様子はこちら)

Oさんは来年4月から研究開発や製造に携わる予定です。
高いめっき技術で、細かい部品にもきれいにめっきをされています。
本校で学んだ分析化学の基礎をベースに、技術者として
さらに分析技術を伸ばしていってくれることでしょう。

Oさんは高校卒業後すぐに本校へ入学しました。
高校の時に化学の先生に憧れて、
化学を学びたい気持ちが膨らみ、本校への入学を決意しました。
内定を勝ち取ったOさん、就職活動や学校生活を通して、
自分自身の成長と共に変わっていく考え方を受け入れることが
大切と振り返っていました。

卒業研究は、就職する分野とは直接関係ないテーマかもしれませんが、
身につけた分析技術の基礎や、卒業研究をやり遂げるまでのプロセス
そしてやり遂げた経験などは社会人になっても役立つはずです。

社会人としての活躍も期待しています。

By かもみーる