せんせのブログ

八尾市立志紀中学校~出張実験会~

2018.01.19

今日は学校を飛び出し、出張実験会に行ってきました!
普段は、高校生を対象に実験をする機会が多いですが、
今回伺ったのは、八尾市立志紀中学校です。

実験場所としてお借りしたのは、もちろん理科の実験室です!
短い時間でしたが、化学や実験をおもいっきり楽しんでもらうために
ぽてと先生と、私ぷぷとで実験を担当しました。
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今回の出張実験会は、志紀中学校の先生から直接お声掛けをいただき
実現しました。目的は、職業体験ということでした。
そのため、見えないところで地味かもしれないけれどスゴく活躍している
"地味にスゴい!"分析化学者を体験してもらいました。
体験をしたのは、中学2年生の生徒さんたちです。
実験は、2グループに分けて計39名の生徒さんと行いました。
1回50分の時間でしたので、2つの実験を用意していきました。

まずは1つ目の実験です。
ビタミンCでマジック!ということで、ボトルに入れた茶色の溶液が、
一瞬で水色に変化するマジックのような化学実験です。

ボトルにマジックの種となるビタミンCをセットし、
一斉にボトルを振ると...実験室からは「わぁっ!!」という歓声があがりました。

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実験の説明をするぽてと先生も、にんまり顔です。
そして、これだけで終わらないのが分析化学の醍醐味です。

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この知識を使って、お茶、お酢、お菓子の中にビタミンCがあるかを確かめました。

「これは、色が変わるはず!」
「自分の予想は、こっち!」など、いろんなところから結果の大予想の
声が聞こえてきました。
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自分たちで予想を検証し、結果を考察するということに、
生徒さんたちの目も輝いていました。

2つ目の実験では、小学生の時に習った、
ジャガイモの断片を紫色に変える、「ヨウ素デンプン反応」を使った実験です。
納豆などに含まれるアミラーゼという酵素を用いて、
文字や絵を書くことができます。

それぞれ個性的な絵や文字を書かれていました。

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上の写真は、かの有名なヒーローですが、分かりますか?(^^)
他にも、芸術作品が生まれていました。

こうして2つの実験を行い、本日の出張実験会は終了しました。

最後に、生徒さんが書いてくれたアンケートを
一部原文のまま抜粋して紹介します。

「とても驚くようなことがおこって、とっても楽しかったです!」
「理科がもっと好きになりました。」
「全く知らない実験だったので、すごく楽しかったです!またやりたいと思いました」
「身近にあるものでこんなに面白い実験ができたのがビックリです。」
「将来につなげられるように努力したいと思います。」
「全部楽しかったです。いろいろなことを分析してまとめるのが好きなので、
 今日したことを活かしていければいいなと思います。」

と、楽しんでいただけたようで私たちも嬉しくなりました。

実は、実験会の最初に
「分析化学とは、見えないものを見えるようにする技術です」
という説明を行いました。

1つ目の実験では、見えないビタミンCを見事検出できました。
2つ目の実験では、秘密の手紙が浮き出てきました。

この2つの実験を通じて、分析化学を身近に感じていただけたようで
私たちもとても嬉しい思いでいっぱいです。

実験を終えてから、志紀中学校の先生に今日の実験の様子をご報告しました。
すると、依頼をいただいた経緯の話になり、次のように話されました。
「今回は、生徒に将来の仕事を考える切っ掛けにしてもらいたいと考え、
 いくつかの専門学校に声を掛けさせていただきました。
 どの専門学校にお願いしようかと考えているとき、
 同じ八尾市内の先生から日本分析化学専門学校さんは、
 生徒にとって良い授業をしてくださるとの話を聞きました。
 さらに、せっかく来てもらうなら1時間だけでなく、2時間はお願いした方が
 絶対いいよと言われ、日本分析化学専門学校さんだけは
 2時間お願いしました(笑)」
と、話してくださりました。

確かに、これまで八尾市内の中学校で何度が実験会を行いました!
まさかそのようなところから繋がって、依頼が来ているとは知らず、
さらに話を聞くと、本校以外に6校の専門学校も同時に来ていた中で、
本校だけ2回分の時間を設定いただき、多くの生徒さんが選択できるように
なっていたとのこと!

最後に、このようなお話をいただき、評価をいただけていることに
素直に嬉しく感じました。

八尾市立志紀中学校の皆さん、今日は本当にありがとうございました!

By ぷぷ