せんせのブログ
【土・日開講「分析化学応用学科」】国家資格の実技試験の本番さながらに力試し!
2017.10.21
真剣な眼差しで、ビュレットと呼ばれるガラス器具の目盛りを読む写真の学生が
取り組んでいるのは、定性・定量分析実験の実技試験です。![]()
そして、本日、分析化学応用学科の1年生が取り組んだ、この実技試験は国家資格の
資格試験の中で実施される実技試験に向けた対策でもあるのです。
まずは写真の学生が通う「分析化学応用学科」についてご紹介しましょう。
本校には平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、平日の
学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任
技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得することが
できる「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
分析化学応用学科の学生は様々な目的を持って入学していますが、多くの学生に共通する
目的に資格の取得があります。
上でも述べたように、本校では2年の課程を修めると、卒業と同時に無試験で取得できる
国家資格があります。
それと併せて、危険物取扱者、化学分析技能士、品質管理検定など、様々な資格の取得も
奨励しています。
そして、分析化学応用学科では取得を奨励する資格について、授業や実験が試験対策に
なっています。
例えば、「化学分析技能士」は化学分析の技術力を証明できる唯一の国家資格ですが、
その試験では実技試験が課されます。
そこで、実技試験で課される実験を1年生のうちに修得するとともに、実験の中で本番
さながらの実技試験を経験することで、資格試験に対して自信をつけます。
化学分析技能士の実技試験では定性分析実験(何があるかを検出する実験)と定量分析
実験(どれだけあるかを測定する実験)が課題となります。
本日、分析化学応用学科の1年生が取り組んだのは、そのうちの定量分析実験の実技試験
でした。![]()
他の学生たちもこれまでに学んだことを思い出しながら、真剣に取り組んでいます。
実技試験を終えた学生に感想を聞くと
『実技試験に向けて操作方法などを復習したことで、実験への理解がより深まったと
思います。定性・定量分析実験はもうすぐ終わりますが、もう一度復習して、この実験
で学んだ基礎的な技術を確実なものにしたいと思います。』
『試験が始まるまでは少し緊張しましたが、試験が始まると、落ち着いて受けることが
できたので、自信につながりました。来年の夏の化学分析技能士3級の試験に是非挑戦
したいと思います。』
と話してくれました。
実は、化学分析技能士の大阪の受験会場が本校となっているので、在校生や卒業生は
慣れ親しんだ実験室、検定員の多くが顔見知りの教員という環境で、実技試験を受験
することができるため、安心して試験に臨めます。
これは本校の学生や卒業生にとって、大きなメリットです。
さらに、化学分析技能士の3級は在学中に受験可能なので、今年も今の2年生が受験し、
合格しました。
(本年度の化学分析技能士3級実技試験の様子はこちらから)
(合格した2年生の喜びの様子はこちらから)
本日は定量分析実験でしたが、後日、定性分析実験の実技試験も行います。
この実技試験を通して、技術力を高めていってほしいと思いますし、是非とも来年夏の
化学分析技能士3級の試験に挑戦して、資格取得につなげてほしいと思います。
by みなと


