せんせのブログ

道頓堀川水質調査は3日目! 先輩から後輩への引継ぎ(続編)

2016.11.28

こんにちは、あずみです。

先日から、このブログで紹介しています「道頓堀川水質調査」の続編を紹介したいと思います。

その前に、この「道頓堀川」は、阪神タイガース優勝の時にTVで放送される川へのダイブで
有名な川です。しかし、そのダイブへの賛否と水質問題に関して、いつも話題となるところ。
そこで、客観的にその是非について判断できる材料の一つを広く提供することを目的に、本校
学生が平成16年度から継続的にその水質を測定しており、今回は50回目の調査となりました。

この「道頓堀川水質調査」は以下の日程で進めています。

 準備日:サンプリング(採水)準備
 1日目:道頓堀川でのサンプリング(採水)
 2日目:一般細菌・大腸菌群数の測定
 3日目:MPN法による大腸菌群数の測定
 4日目:BOD測定

今日はその3日目!。昨日に引き続き、大腸菌群の測定です。

菌類は食中毒などで毎年話題となりますが、どのような菌がその水に生息しているのかを調査
することは、その水の安全性を評価することになります。つまり、大腸菌の測定も水質の良し
悪しを判定する重要なデータとなりますので、昨日とは別の測定方法で調査し、色々な視点で
水質の評価ができるようにしています。

昨日の測定法との大きな違いは、菌類を繁殖させるためのエサになる「培地」の状態です。
昨日は固体の培地を、今日は液体の培地を使用していますが、この培地の種類を変えることで
菌類に関する多くの情報を得ることができます。

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本日の測定にあたっての打合せの様子です。2年生にとっては次回の水質調査が在学中最後に
なりますので、次年度から中心となって進めていく1年生に助言する様子が見られます。

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1年生も入学から約8ヶ月が経過し、授業や実験を通して基礎の部分はしっかりと身に付いて
いますので、自信をもって調査結果を観察できています。

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2年生のF君(写真の右側)は、来春から環境分析を事業活動の一つとしている企業に就職し、
化学分析の実務に従事することが決まっています(→就職内定した日のブログはこちらです)。
そのF君の感想です。

 『次回の水質調査が2年生にとっては最後になります。自分たちが1年生の時に先輩から
  助言等があった時のことを思い出して、今回は1年生に準備から測定操作の細かい注意
  事項まで引き継ぐことを意識して進めています。最終日にBOD測定が残っていますが、
  後輩たちが自信をもって進められるように、引き継いでいきたいと思います。』

今回の「道頓堀川水質調査」も、最終日(12/1(木))のBOD測定を残すのみとなりました。
2年生は2年間のまとめとして、また1年生は次年度を見据えて、最終日も頑張ってください。

全ての調査が終了し、調査結果が出揃えば、そのデータを解析して、本校のHPで公開します。
これまでの調査結果や、各年度のまとめ・報告等については、こちらをご覧ください。

by あずみ