日本分析化学専門学校

本校の求人企業で、卒業生もお世話になっている
山桂産業株式会社の展示会に行ってきました。
こちらの企業では、食品・医薬品・医薬部外品・
化粧品・一般工業品・香料などに使われている
多種類の油脂や蝋（ろう）を取り扱われています。
扱われている種類の多さでは、日本一と言っても
いいのではないでしょうか。
おそらく、本校にある数多くの実験試薬の中には、
こちらの企業で扱われている試薬もあると思います。
また、それぞれの業界の方でも、油脂や蝋で困った際には、
こちらの企業へ相談に来られるそうです。

企業の歴史は古く、今年で創業７０周年を迎えられました。
それを記念して今回の展示会も企画されました。
社長様から、「是非来て下さい」と直々に案内も頂き、
学生へ授業をする際の勉強にもなるだろうと思い、
お伺いしました。

そこには、たくさんの種類の油脂や蝋が展示されていました。
そして、すぐに声をかけてくれたのが、１年ほど前に
生命バイオ分析学科を卒業した３２期生のＴくん（下の写真）でした。


学生時代、私が担任をしており、久しぶりの再会でした。
早速、展示物を１つ１つ説明してくれました。
展示物は、油脂の産地、品種、部位などの違い、製造や精製方法の違い、
使用する用途の違いなど、「違い」をテーマに設置されていました。
その説明が丁寧で、分かりやすく、本校でも勉強していた部分もありますが、
「さすがプロ！」と思えるような、
私の知らないこともたくさん教えてくれました。

学生時代を知っている私は、その説明をしている成長した姿に、
ただただ感動しました。
仕事のことを聞くと、
「扱う商品が多いので、覚えることも多いですけど、
　先輩社員の皆さんに鍛えられています！
　この展示は、全部、私が準備しました。
　パネルも、ぜ～んぶです！」
と、自慢するように話してくれました。(笑)

上の写真は、その展示物の前で撮った写真です。
蝋の種類と、それを塗る木の種類によって、
見た目やその後の木の状態などが違うことを説明するため、
かなりの時間をかけて準備をしたそうです。
分かりやすくするために、工夫したところも
「すごいでしょ。私が考えました！」
と、自慢するように話してくれました。(笑)

また、多くの展示品の中には、
Ｔくんの同級生が勤めている企業の製品もあり、
ここに本人はいませんが、
他の多くの卒業生と出会えた気持ちにもなりました。

Ｔくんは、卒業をして１年ちょっとですが、
さらに成長をしているなと感じ、頼もしく見えました。
そして、こちらも元気をもらうことができました。
Ｔくん、これからも頑張ってね！

Ｂｙ　ぽてと