せんせのブログ

幻想的な実験を自分の手で!

2013.07.08

みなさん、こんにちは。ドラ一郎です。
昨日の七夕では、本校前を流れる大川で、青い星に見立てたLEDランプを
川面に流し天の川を再現するという幻想的なイベント「平成OSAKA 天の川
伝説2013」がありました。しかし幻想的なのはそれだけではありません。
実は学生の実験の中でも幻想的なシーンを見ることができるのです。今日は
有機テクノロジー学科2年生と医療からだ高度分析学科3年生が行う「機能性
有機工学実験」のワンシーンを紹介しましょう。

今日行った実験は「ルミノールの合成」。犯罪捜査等で血液の検出にも用いられる
下図のような化学物質です。ドラマなどでご存じの方もいるかもしれませんが、
この物質は鉄などと反応すると青白く明るい幻想的な光を発します。

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そんな物質を自分たちの手で作り出すのです。なんだかワクワクしますよね。

午前中から試薬を高温で溶かしたり、酸化させたり、ろ過をしたり、いくつかの
反応を乗り越えて、午後2:30頃、やっと目的の物質ができました。

さてさて予定通りに光るのでしょうか?

みんなが見守る中、3年生のN君が合成したルミノールを別の薬品が入った
三角フラスコに混ぜました!するとどうでしょう、予想以上の光を発して
輝くではないですか。

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デジカメの写真ではなかなかこの感動は伝わりませんが、その場にいた学生
一同、その青い光にしばしの間見とれていました。

Kさんはこの実験を終えて、「ルミノールの発光がすごくきれいでした。
市販のルミノールより自分達が合成したものの方が発光したのが良かった!」と
感想を語ってくれました。

じつは事前に市販されているルミノールがどのように光るか見ていたのですが、
それ以上に明るく輝いていたのです。実験が成功して、なおかつこんなに
感動的な実験だととても嬉しくなりますよね。

さて、機能性有機工学実験もレポート日を含めてあと2日。しっかり技術を
身につけて、その力を卒業研究で発揮して下さいね!

by ドラ一郎