せんせのブログ

自分たちの手で進める卒業研究!

2013.06.09

毎週、土曜日日曜日に社会人やフリーター、Wスクールの大学生(大学院生)などを対象に分析化学の
知識と技術を指導するために開講し、また2年間で専門士の称号も得ることができる化学分析コースが
今日も実施されています。
昨日のブログにもあるとおり、昨日から前期中間試験が始まっていますが、学生達は朝から元気よく登校
してきています。

ようやく見えたスタートライン

これから7月上旬まで試験が続きますが、その間に2年生達にはもう1つ大きなイベントがあります。

卒業研究のPFD作成や必要試薬・器具のリスト提出などがあるのです。まず直近に迫っているのが
PFDの作成です。PFDというのはプロセスフローダイアグラム(Process Flow Diagram)の略称で、
大まかに言うと実験の流れを示したフローチャートに、試薬の使用量やエネルギーの消費、廃棄物の
発生など書き込んだものです。本校ではISO14001を取得しているため、学生にもISO14001で必要とされる
PFD作成の技術の修得等がカリキュラムに含まれているのです。

このPFDの提出期限が来週に迫っているのですが、学生達は週2回の登校の限られた時間内で相談を
行い、卒業研究内容の検討を進めてきました。今日も学生達は放課後、資料室に集まり、その研究予定を
打ち合わせていました。

本校の卒業研究は、大学とは違い「教員側からあなたはコレをやりなさい」と研究テーマが与えられる
わけでないので、自分達で試行錯誤してその上で教員と相談をして研究を進めていかなくてはいけません。
グループ内での話し合いが難航していないか様子を見に行ったところ、KさんやF君、T君などを中心に
議論が行われていました。

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私の指導する班は、精油を利用した研究に大筋がまとまっており、今日は精油の抽出方法や精油の機能を
測定する方法を決めPFDの作成分担を決めようとしているところでした。

先日までは、グループで集まってもなかなか議論がすすんでいないようで心配したりもしたのですが、
ここ1か月ほどの間にみんなそれぞれ自分の意見を出し話し合えるようになってきたようです。各々が
文献を調べ実験方法等を理解してきたからこそ、話し合いに何の準備が必要で、何を決めなくては
いけないのかが自覚できるようになったからでしょうね。

さてPFDができたらその次は必要試薬・器具のリストアップです。頑張りましょう!


by ドラ一郎