せんせのブログ

道頓堀川を分析化学の視点で見続け、迎えた10年目!

2013.05.15

本校の環境委員会では様々な活動が行われており、その中でも歴史が長く、
社会的にも多くの方に注目頂いているのが、「道頓堀川水質調査」の活動です。
平成16年7月から始まり、今年でなんと10年目を迎える事となりました。
これまでの結果はこちらをご確認ください↓
https://www.bunseki.ac.jp/dotonbori.html

そして、いよいよ今週の土曜日5月18日(土)には、いよいよ平成25年度の第1回目、
通算で言うと第36回目の道頓堀川水質調査が行われます。
先日のこのブログでは、参加者の募集についてご紹介しましたが(http://d.hatena.ne.jp/bunseki/20130509/1353453090)、
今日は参加意思を示した学生達が集まり、上級生から内容についての説明が行われました。

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具体的には、「分析に必要な川の水のサンプリング」、「大腸菌や一般細菌などの微生物の測定」、
「川の濁りを測定する濁度測定」、「川の汚れの指標であるBODの測定」などなど、
1年生の現時点では、実際の授業や実験ではまだ行ったことのない実験が盛りだくさんですので、
既に行った経験のある上級生が各測定項目のリーダーとなり、その内容についての説明がありました。

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しかしながら、昼休みの限られた時間内に、1年生に対して十分な説明が出来なかったこともあり、
環境委員会の会長と幹事長、そして各測定項目のリーダーは放課後に集まり、
「1年生がどうやったら理解しやすいか?」
「どうしたらミスなく実験操作が出来るか?」といったことについて
今日の昼休みの反省と、今後の進め方について打合せを行っていました。

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確かに2年生は昨年度、道頓堀川水質調査を経験し、それなりのスキルはありますが、
初めて上級生の立場になるわけですから、「人を動かす」「後輩を指導する」という点では
まだまだ未熟な部分も多いのは確かです。

環境委員会では環境問題をテーマに様々な活動をしていますが、
実は、人と人との関わりの中で、「人に伝え、人を動かし、皆で物事を成功させる」といった流れ、
そしてそれに必要なことを学べる場でもあります。
活動の中で培われた「人間力」も、将来的に仕事をする際には、必ず役に立つ能力となるでしょう。

10年目という節目の年。
これまでの伝統と実験のスキルを活かして、過去の先輩方が分析化学の視点で見続けてきた道頓堀川を、
今年も皆で協力して正確な調査結果が出るように頑張ってほしいと思います。

byすくろーす