せんせのブログ

職業教育は産業界で評価を頂かないと意味がない!

2011.10.05

今日は、本校の学生を定期的にご採用頂いておりますトヨタテクニカルディベロップメント(株)の社長様以下役員の方々計4名が"今後の人事採用には技術力を!"ということを検討するためにお越しになりました。

具体的には、技術職として仕事をしていく中で、大学生は基礎基本や根本的に考える力が弱く、非常に育てにくいのに引き換え、専門学校や高等専門学校の学生はそういう部分がしっかり身に付いており、育て甲斐があるとずっと感じておられたようで、今後の人事採用には、専門学校や高等専門学校を重要視しようと考えられているということでした。
そこで、専門学校や高等専門学校の教育方針や学生の様子を、まずご自身の目でご覧になりたいということで、専門学校の代表校として、ありがたいことに本校をお選び頂いたということでした。

名刺交換後すぐに社長様から本校の教育内容や学生について矢継ぎ早にご質問を頂いた様子からも、本校に、そして専門学校自体に大変興味を持っておられるということを強く感じました。

一通り本校のご説明をした後、学生の授業を受けている様子や施設をご見学いただきました。
本日来校された4名の方は、皆さんもともと技術畑のご出身ということもあって、目に入るもの一つ一つに興味を持たれていました。
特に、社長様は、トヨタの元常務で、数々の車の開発に携わっておられたということで、多くのご質問を頂きました。
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施設見学の中では、私から、「単に分析装置が操作できるオペレーターを教育するのではなく、その原理をきちんと理解し、データの解析が出来、何か問題が起きた時に原因を追及できる人材育成を目指している」ということをお話しすると、「まったくその通り。装置は段々オペレートが簡便になり、ある程度動かせたりしますが、実は装置の中身を理解し、その場で対応できることが重要なんですよね。」とおっしゃられていました。
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そして最後には、本校の教育について十分にご理解いただけたと同時に、今後も引き続き優秀な人材を提供して下さいとおっしゃって頂くことができました。こうした評価を頂けたということは、まずは卒業生が企業で頑張ってくれているということに尽きると思います。いくら良い教育を学校が提供して、"学ばせたつもり"であっても、企業から評価いただけないと、それは単なる自己満足で、"産業界が求める職業教育"が出来ているとは言えないからです。

そういう意味では、これまで本校が学生に対して指導してきたことは決して間違いではないと改めて実感することが出来ましたし、本校の学生がそれを素直に毎日一生懸命吸収しようと努力している成果だとしみじみ感じることが出来ました。
そうして頑張ってきた学生の一人で、来年の4月からこの企業でお世話になる予定の有機テクノロジー学科2年T君が、折角だからということで社長様にご挨拶をさせていただきました。社長様とは初めてお会いするということで、とても緊張していましたが、最後には横に並んで記念撮影!
来られた全員の方々からエールを頂き、本人も大変嬉しそうに話をしているのが印象的でした。T君も後輩の夢の象徴となれるように頑張ってくださいね!
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byすくろーす