せんせのブログ

「熱意の塊」の先生方の熱い一日!!

2011.08.04

8月1日のアビー先生の日記にもありましたとおり、今日は、高校の理科の先生対象の日本分析化学専門学校主催、大阪府教育委員会後援「第12回授業で使える化学実験会」が実施されました。

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手前味噌ではありますが、本実験会は例年にも増して大変な人気で、50名の定員が6月には既に一杯になり、なおかつキャンセル待ちが出るという大変有り難い状態でした。そして、キャンセル待ちをされた先生方の枠を繰り上げても、やはりご参加頂けない先生が出てしまうということで、私たちも先生方の熱意にお応えすべく、定員枠を越えて55名の先生にお越しいただくことになりました。参加された先生は、ほとんどが近畿圏の高校の先生ではありましたが、遠いところでは神奈川県や長崎県、鳥取県からもお越しいただいておりました。

まずは本校校長からの開会の挨拶があり、実験担当講師からの自己紹介後、各実験室に移動し、早速実験がスタートしました。

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今回の実験メニューは次の5つの実験をご用意しました。
どの実験も、共通しているのは「授業で使える」ということ。
生徒が普段日常生活で慣れ親しんでいるモノを実験素材として出来る実験をできるだけ多く取り揃えました。

・石鹸を入れても泡立たない水ってどんな水?
・プチカプセルを作って酸性・アルカリ性を調べよう
・捨てないでレシート!実験素材になりますよ!
・ピカッと光る、ミラクル溶液
・サッと消える忍び文字!

では、先生方が実験に勤しんでおられる様子を御覧いただきましょう。

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各実験室で、歓声が上がったり、オドロキのどよめきが聞こえてきたりと、今日ばかりは先生方も生徒の立場で随分とお楽しみ頂けたようです。
詳しい実験内容は、この場ではご報告しきれませんのが、「どんな実験なのか知りたーい!」という方は、本校の実験サイト「すぐできる!なるほど・ザ・化学実験室」にて今後少しずつアップさせていただくことになると思いますのでそれまでしばらくお待ち下さいね。
(但し、お急ぎで詳しい実験内容等をお知りになりたい先生につきましては、お気軽に学校までご一報ください。)

5つの実験がすべて終了した後は、『化学教育情報交換会』に移りました。
この情報交換会では、5つのグループに分かれていただき、生徒の理解を深め、興味を持たすためのツールやアイデア、事例などを持ち寄っていただき、ご披露いただいたり、また、同じような悩みをお持ちの先生方の情報交換をしていただくことで、打開策を見出すことができたりと、各グループで大変活発な情報交換がなされていました。
昨年度のこの実験会で行った実験を実際に教材に落としこんで、授業で行っていただいた先生もおられましたし、さきほどご紹介した本校の実験サイトを常に参考にしていると行っていただいた先生もおられました。
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さらには、プロジェクターを使って、パワーポイントや動画で実際の教材や実験の様子をご説明いただいた先生もおられ、この実験会に対する先生方の本気度がビンビン伝わってくる情報交換会でした。そして、実験会はこうした多くの先生方のご協力もあって、大盛況のうちに終わりました。
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3月に起こった東日本大震災を受け、『化学で日本復興を!化学で笑顔を!』を合言葉に実施した本校の学園祭『分化祭(分析化学のお祭り)』の際にも来校いただいた方々から多くの笑顔をいただきましたが(詳細はコチラのブロクをご覧ください。)、冒頭の校長挨拶で校長よりご説明させていただいた趣旨にご賛同いただいた先生方から、今日もたくさんの笑顔をいただくことが出来ました。

先日の分化祭で笑顔を頂いた方々は、化学の世界で日本を、さらには世界を笑顔にしていく人材の卵に相当する方が多かったと思いますが、今日お集まりいただいた先生方は、まさに本校と同じ『化学で人々を笑顔にできる人材育成』に携わる方々でした。
是非とも高校の化学教育の現場で、『化学ってこんなに楽しいものなんだよ』、そして楽しいだけではなく、『化学ってこんなに役に立っているものなんだよ』、そしてさらには、『こうした化学の技術によって多くの人が救われ、笑顔になっているんだよ』ということを、実験を通じて生徒の皆さんにお伝えいただければと思いますし、少なくとも今日お越しいただいた先生方の実験中および情報交換会での真摯な姿勢は、そうした目的でお集まりいただいた「熱意の塊」のように感じました。そして、今日だけでなく、これまでも、そしてこれからも、この実験会を通して、先生方の熱意の輪がどんどんと広がり、日本中が、そして世界中が素敵な笑顔で溢れればいいなぁと思っております。
また、来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
そして、残念ながらお越しいただけなかった先生方も、来年こそはぜひご参加ください!
教職員一同、また有意義な実験をご用意してお待ちしております!
本日は誠にありがとうございました。この場を借りましてお礼申し上げます。

さてさて、明日は高校生や中学生の皆さん、言わば化学者の卵ちゃんたちの実験会。ということで、アビー先生レポートよろしくです!

byすくろーす