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-実験 NO.206-

実験B-35 <不思議?!花が透明に!の巻>

所要時間
20分
投稿者
日本分析化学専門学校

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準備するもの

【使用試薬・器具】
・真空ポンプ Yamato-ULVAC SINKO KIKO MINIVAC PD-52
・ベルジャー KIRIYAMA BELL JAR VKU-500
・ビーカー(300mL)1個
・水 300mL
・白い花
・おもり(クリップなどでOK)

【材料の入手】
・白い花…スイートピーなどお好みで 150円~
・おもり…釣り用など 60個で500円

実験の手順

  1. 適当な長さに茎を残して白い花を切り取り、茎におもり(クリップ)をつける。
  2. 200~300mLのビーカーに花を入れ、水を300mL程度入れる。
  3. ビーカーをベルジャー内に入れ、真空ポンプで脱気する。
  4. 花の中の気泡が抜けるまで数10分間放置する。
  5. ゆっくりホースを外します。

アドバイス

  1. ポンプは吸引力の強いものを用いる方がよいでしょう。
  2. ベルジャーからポンプをはずす時は、ゆっくりホースを外してください。
    一気にはずすと急な圧力変化で、ビーカー内の水が飛び散ることがあります。
  3. 水は花が完全に隠れるように入れて下さい。
    かなり気泡が発生するので、水は多目に入れて置いてください。
  4. 小さい花より大きな花の方が変化が良くわかります。
  5. 色つきの花でやっても透明感がでます。

解説

透明に見える仕組み
花に色がついているのは、花びらの細胞の中に色素が含まれているからです。
赤い花と白い花の細胞を顕微鏡で観察してみると、
赤い花の細胞は、細胞全体に赤い色が広がっています。
これは細胞内の液胞の中に色素が含まれているからです。
一方、白い花の細胞は核が透けて見えます。
つまり、色素が含まれておらず、無色透明な細胞なのです。
この細胞間隙に空気が含まれていて、屈折率の大きく変わる空気と細胞との境界で
光が散乱し、花の色が白く(不透明に)見えるのです。
従って、空気を抜きだし、光の屈折率がない状態にすると、
花が透明であることが確認できます。

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