日本分析化学専門学校



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実験B-6 <カルピスの秘密の巻>

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投稿者
日本分析化学専門学校
所要時間
30分
使用器具・薬品
【使用器具・薬品】
・ 水酸化ナトリウム(1g)
・ エタノール(18ml)
・ フェノールフタレイン(0.02g)
・ コニカルビーカー(200ml)3個
・ メスフラスコ(50ml)
・ ビュレットホールピペット(10ml)
・ スポイド
・ カルピス(原液)(10ml)
・ カルピスウォーター(10ml)

【材料の入手】
・ 水酸化ナトリウム(500g:750円)
・ フェノールフタレイン(25g:1,300円)
・ エタノール(500ml:1,400円)
・ カルピス原液およびカルピスウォーターは市販のものでよい

  1. 水酸化ナトリウム1gを500mlの精製水に溶かす。(0.05mol/l)
  2. 指示薬として、フェノールフタレイン0.02gを、エタノ-ル:水=9:1の溶液20mlに溶かす。
  3. カルピスの原液10mlをとり、50mlに定容する(5倍に薄める)。
  4. 3の溶液から10mlをコニカルビーカーに採取し、フェノールフタレイン指示薬を1,2滴加える。
  5. 1の水酸化ナトリウム溶液をビュレットから滴下し、コニカルビーカー内の試料に微ピンクがついた点を終点とし、記録する。
  6. カルピスウォーターを用いて、4,5の操作を行う。
  7. (呈味試験)原液の濃度を缶の濃度と同じになるように薄め、同じ味になるか試してみる。

  1. フェノールフタレイン指示薬の加えすぎは終点を見えにくくするので注意すること。
  2. 呈味試験において、原液を薄めたものより缶のカルピスウォーターの方がさっぱり感を感じる。これは、カルピスウォーターは原液をただ薄めているのでなく、乳タンパク粒子の微細化やクエン酸の添加などが行われているためである。
  3. 原液を薄めておいしくするにはやはり氷などで良く冷やす必要がある。
  4. 水酸化ナトリウムは、潮解性が大きいためはかりとり時、直接手で触れると手の水分で強アルカリ性溶液になるため、必ず薬さじを使用すること。また、もし手に付いたときは、ぬるぬる感が取れるまで大量の水で洗い流し、顔には手を触れないこと。目に入ると失明の恐れがある。必ず保護メガネ着用すること。
  5. この実験における乳酸の濃度は以下のように求めることが出来る。 (1) カルピスに含まれる酸をすべて乳酸と考えると、次の式が成り立つ。 濃 度 : c × V=c’× V’ c :水酸化ナトリウム濃度 V :水酸化ナトリウム滴下量 c’ :試料濃度 V’ :試料採取量(10ml)     ここで、水酸化ナトリウムのファクターを「f」とおくと、次の式で求められる。     0. 05(mol/l)×f×V=C’× 10(ml)     c’(mol/l)=0.005(mol/l)×f×V (2)1molあたりの乳酸は約90gなので、100mlのカルピスに含まれる乳酸濃度C(%)は     以下の式で表される。 C(%) =c’(mol/l)×90(g/mol)×0.1×100 =900×c’

この実験は乳酸菌飲料に含まれている酸を水酸化ナトリウムで中和する中和反応です。 乳酸飲料に含まれている酸をすべて乳酸と考えると乳酸は1価のカルボン酸なので反応式は以下のようになります。 CH3CH(OH)COOH+NaOH→CH3CH(OH)COONa+H2O

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