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-実験 NO.183-

実験A-24 <うがい薬がビタミンCチェッカ~?!の巻>

所要時間
10分
投稿者
日本分析化学専門学校

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準備するもの

【使用器具・薬品】
・ビタミンC入りのお菓子 適当量
・ヨウ素入りうがい薬 1本
・コップ(試験管)
・スプーン

【材料の入手】
 すべての試薬は、スーパーや薬局で入手可能です。

実験の手順

  1. ビタミンC入りのお菓子をスプーンで細かく砕く。
  2. コップ(試験管)で、うがい薬1滴に対して水10mLの割合で希釈うがい薬を作ります。  →これがビタミンチェッカーとなります。
  3. 上のコップに、ビタミンC入りのお菓子を1片ずつ加え、よく混ぜ、液の色の変化を見る。  →ビタミンCが入っていれば、ここで、うがい薬の色が消えます!

アドバイス

  1. うがい薬は、使用方法が口に入れるモノですから、比較的安全性の高い薬です。従って、少量であれば、誤って飲んでしまっても問題ありません。また、廃棄についても流しから捨てても全く問題ありません。
  2. ビタミンC入りのお菓子は色々な形のモノが市販されています。成分表示を見ながら加える量を調節して、反応が一番分かりやすい量を決めて下さい。
  3. ビタミンC入りのお菓子の代わりに果物や野菜の絞り汁や市販のジュースを用いても、面白いと思います。
○ビタミンCを多く含む食品(100g当たりのビタミン量)  煎茶250mg、パセリ200mg、ブロッコリー160mg、番茶150mg、ニガウリ120mg、玉露110mg、レモン90mg、イチゴ・キウイ・ピーマン80mg、小松菜75mg、ほうれん草・モロヘイヤ・カリフラワー65mg、はっさく・夏みかん40mg

解説

  1. なぜ色が消える?  うがい薬の色はヨウ素の色ですが、ビタミンCにより、ヨウ化物イオンに変化し、無色になってしまうのです。
  2. ビタミンCについて  ビタミンCは、生体内の様々な化学反応に重要な役割を果たしているといわれています。正式には、還元型をL-アスコルビン酸、酸化型をデヒドロアスコルビン酸といいます。ビタミンCは、成人であれば一日に50mg程度の摂取が必要とされていますが、水に溶けやすく、空気に触れたり加熱されると壊れやすいなどの特徴をもっているため、豊富に含まれている野菜でも、調理方法によっては、100%吸収するのは大変難しいとされています。   また、ビタミンCの欠乏症は「壊血病」といい、歯肉や皮膚から出血する病気です。17世紀には、この病気を治す物質がレモンの汁に含まれていることが知られていましたが、ビタミンCがその病気に効果があると認識されたのは、一九世紀にはいってからでした。
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